7月13日の大分県議会本会議で、東九州新幹線について大分県が「日豊本線ルート」と「久大本線ルート」の両方で費用対効果などを調査していると判明した。大分放送が7月14日に配信した報道によると、調査は大分県東九州新幹線整備推進期成会が約1,990万円の予算で実施しており、秋にも結果が公表される見通しだという。 東九州新幹線の「日豊本線ルート(赤)」と「久大本線ルート(青)」(筆者予想。地理院地図を加工) 突如浮上した「久大本線ルート」に驚いた。東九州新幹線といえば「日豊本線の新幹線ルート」であり、そこに疑いの余地はなかった。いまになって新しいルートの可能性はあるのか。……あった。じつはこのルートも、新幹線基本計画から逸脱していないのだ。 東九州新幹線は1973(昭和48)年、運輸大臣(現・国土交通大臣)によって「建設を開始すべき新幹線鉄道の路線を定める基本計画」に加えられた。そこでは「起点 :