JR貨物が10日に発表した新型入換専用機関車(試作機)「HD300-901」は、ハイブリッド・ディーゼルだ。自動車のハイブリッドカーなどと仕組みは違い、モーターの力だけで駆動する機関車だ。 同社が「ハイブリッドシステム」と呼ぶのは、国土交通省の鉄道技術開発費の補助を受けて開発している「ディーゼルエンジン発電機と蓄電池の双方の動力源を協調運転するシステム」(同社)のこと。 これは、国鉄時代に製造されたディーゼル機関車「DE10」のディーゼルエンジンよりも小型化したエンジンで発電機をまわし、大容量蓄電池と協調しながら台車のモーターに電力を送るというもの。 出力1000kWクラスのDE10のエンジン(「DML61」系V型12気筒)に比べ、発電用のHD300-901のエンジンは約250kW程度と小さくなり、騒音・排出ガスが低減される。「現行の入換機関車と比較すると、排出ガスは30 - 40%以上、