不可解な事態 6月22日(木)午前7時19分ごろ、東京急行電鉄(以下東急)田園都市線の用賀駅を通過中の列車の車両の一部がホームに接触する事態が発生した。接触したのは中央林間発、清澄白河(きよすみしらかわ)行きの急行列車。東京地下鉄の8000系(番号不詳)10両編成が75km/hで走行中に前から2・5・8・9両目の左側の車端部の6カ所が接触したのだという。急行列車には1424人の定員に対して2.1倍もの約3000人の利用客が乗っていたが、けが人が一人も発生しなかったのは幸いだった。 東急は用賀駅の線路とホームとの間隔を、東京地下鉄は車両をそれぞれ点検したものの、異常は見つからなかったという。差し当たり、用賀駅を通過する際には速度を75km/hから50km/hに落として運転している。 事態はこれだけでは済まなかった。6月28日(水)、東急が田園都市線用として保有する10両編成45本のうち12本