【読売新聞】 今年は戌年。しかし世間では犬ブームは下火になり、今度はじわじわ「猫ブーム」が広がっている。テレビやインターネット上では頻繁に猫の特集が組まれたり、猫の動画や写真が投稿されたりして、ブームは過熱ぎみだ。その経済効果の大き
今年4月の消費税率引き上げに伴い、たばこ1箱(20本入り)の販売価格が10~20円値上げされることが7日、正式に決まった。 財務省が同日までに、国内大手3社の価格改定を認可した。値上げ対象はいずれも紙巻きたばこで、日本たばこ産業(JT)が「メビウス(マイルドセブン)」を含む92銘柄、フィリップ・モリス・ジャパンが「マールボロ」など79銘柄、ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンが62銘柄。 代表的な銘柄の4月以降の価格は、メビウスは20円高い430円、マールボロは3銘柄が10円値上げし、450~460円になる。ほかの銘柄は20円高い460円となる。「ケント」は10円高くなり、410円か420円となる。
スマートフォンの急成長が続く中、従来型の携帯電話が根強い人気を維持している。 仕事で電話を頻繁に使うサラリーマンやスマホを敬遠する中高年の間で、電池が長持ちして通信料も安い従来型を支持する向きが多いからだ。10日発表された統計でも従来型携帯が国内出荷に占める割合は4割と、存在感は大きい。 都内の家電量販店の携帯電話コーナーを訪れた会社員男性(53)は、派手に陳列されているスマホではなく、売り場の端に置かれた二つ折りタイプの従来型、いわゆる「ガラケー」を手に取った。男性は「1年間スマホを使ったが、電池はもたないし通話もしづらく、仕事で使いにくい」との理由から、従来型に買い替える予定だという。 電子情報技術産業協会が10日発表した国内出荷統計によると、10月に出荷された携帯電話は約192万台で、そのうちスマホは6割、従来型は4割を占めた。携帯電話大手3社は、従来型からスマホへの買い替えを
豆腐業者が倒産や廃業に追い込まれるケースが増えている。 大豆価格の高騰に加え、スーパーから値下げを求められるなどして経営が悪化し、豆腐業者はこの10年間に全国で約5000軒が廃業。今年8月に破産申請をした都内の業者は「365日丸々働いても利益が出なかった」と苦しい日々を打ち明けた。 1957年創業の豆腐業者「仙台屋本店」(東京都三鷹市、8月に自己破産申請)の及川英一さん(37)は、大学を卒業した3年後から、祖父が開業した同店で父親とともに働いてきた。 従業員は最大20人で1日2000丁を製造してスーパーに卸すほか、10年前には杉並区のJR阿佐ヶ谷駅近くなどに三つの直売店を開設。豆腐を加工した食材なども手がけ、好調な時は年4億円を売り上げた。 だが、5年前から輸入大豆の価格が高騰。豆腐の一部を別の業者から安く仕入れて費用を下げるなどしたが、3年前には3店舗とも閉鎖。デフレの影響でスーパーから
3日間、6ステージに合計約150組が出演する邦楽系最大のロックフェスティバル。初日と最終日をのぞいた。 今年の変化は、PASSPO☆、9nine、BiSといったアイドルグループが多数、出演したこと。ブームがここまで来たかとも思うが、同フェスはPerfumeが5年前から出演を続けている実績がある。そのPerfumeが最終日のメーンステージの大トリを務めたことも、今回を象徴する出来事だ。 アイドルたちを「DJ BOOTH」という原則バンドを入れないステージに登場させ、ロックバンドの出演枠に影響を及ぼさなかったことは、運営的に巧みだった。もっとも、アイドル目当ての来場者はそれほど目立たなかった。 そんな中、存在感が際だったのは、3人組のBABYMETAL。骸骨の着ぐるみ姿のバンドを従え、攻撃的なメタルサウンドに愛らしい歌声を乗せる。ギャップの面白さは、ロックファンにも愛されそうだ。 見応えがあっ
東京都奥多摩町のタクシー事情が深刻だ。 都内最大の面積を誇る同町だが、夜間は町内全域でタクシーが不在になり、平日の日中も待機しているのはJR奥多摩駅前の1台だけ。昨年、長年営業していたタクシー事業者が撤退したためだが、車のない高齢者らからは「急な移動が必要になった時どうすれば……」といった不安の声が上がっている。 平日の奥多摩駅。午前11時前、駅にいたタクシーが電車を降りた登山客を乗せ、発車した。平日は、午前7時半頃から午後4時頃まで1台が待機しているが、観光客は遠方利用が多いため、いったん客を乗せて走ると、駅のタクシーは長時間不在になってしまう。 この日も遠方への利用客が多く、計3~4時間程度は駅にタクシーがいない状態だった。女性運転手(47)は「その間、地元の方が使えないのが申しわけない」と話す。平日には、病院や買い物帰りの地元の高齢者が利用することがしばしばあるからだ。町内には坂道が
交通事故で重傷を負った野良猫を救おうと、千葉県富里市のごみ収集会社の従業員らが、お金を出し合って手術費用を捻出した。 猫は一命を取り留め、関係者は「一時はダメかと思ったけど、元気になってうれしい」と喜んでいる。 事故に遭ったのは、3歳くらいの雄の虎猫。 6月頃から富里市の北総クリーンサービス(石井くみ子社長)の車庫に居着くようになり、従業員の手でノミ取り用の首輪もつけられて「ポン吉」と呼ばれるようになった。人懐こい性格で、従業員の足に体をすりつける姿が、みんなの「癒やし」になっていたという。 しかし、7月23日朝、車庫に現れたポン吉はあごに大けがを負い、口は血で真っ赤に染まっていた。すぐに姿を消したが、夕方に再び弱々しい声で鳴きながら、ぐったりとした様子で現れたという。 ふびんに思った同社の富沢恵さん(23)らは、成田市の「むかい猫と犬の病院」にポン吉を搬送。向井妙子院長によると、車にはね
厚生労働省は8日、若者に極端な長時間労働を強いるなどする、いわゆる「ブラック企業」への集中取り締まりを実施すると発表した。 若手社員の離職率が極端に高かったり、過重労働が続いていたりする疑いのある全国約4000社に対し、9月の1か月間に立ち入り調査する。悪質な労働基準法違反などが確認されれば書類送検し、社名を公表する。 対象は、平均的な離職率を上回っている企業など。同省によると、大卒の3年以内の離職率は平均で28・8%で、業種や企業の規模も参考にする。サービス残業や労使の合意を超える残業が横行しているとの相談がある企業や、過去に労災を起こした企業も含める。 実態把握のため、9月1日には無料の電話相談(0120・794・713)を実施する。時間は午前9時から午後5時まで。
東アフリカ・タンザニア沖のインド洋に浮かぶ島、ザンジバル。3月から5月までは、大雨期と呼ばれ雨降りが続く。 白壁の古い建物がひしめく細い路地を、水たまりをよけながら進むと目的地の「マーキュリーハウス」に到着した。英ロックバンド・クイーンのリードボーカルとして、死後20年以上たった今も人気が衰えないフレディ・マーキュリーが少年時代を過ごした建物だ。ホテルの一部となり宿泊可能な建物には、欧米などから観光客がひっきりなしに訪れる。 マーキュリーは英国から遠く離れたこの島で生まれた。両親はペルシャ系インド人で、本名はファルーク・バルサラ。親戚のダイアナ・ダルクハナワラさんは「子供の時は勉強せず、いつも歌を歌ったり、ハミングをしたりしていた」と教えてくれた。8歳頃、寄宿学校へ入るためインドに渡った。62年頃に再び帰郷するが、滞在は長くは続かなかった。 島は15世紀末、ポルトガルの航海者バスコ・ダ・ガ
栃木県栃木市の市立小学校で、いじめに関するアンケートを実施した際、3年生を担当する30歳代の女性教諭が、いじめの申告件数が多くならないように児童を指導したうえで、回答させていたことが分かった。 アンケートは、市がいじめの実態を把握するために市内の全小中学生を対象に無記名で行った。同小では今月4日に実施された。 同小によると、女性教諭は、アンケート記入に先だって、担当のクラス全員に「いじめは一方的なもの。みんながしているからかいなどはケンカ。いじめと書くと多くなるので書かないように」と指導したという。 また、女子児童の一人が、今年4月に同級生に鉛筆で腕を刺されたとして、「いじめあり」の欄に丸印をつけていたが、女性教諭はアンケート回収後に女子児童を呼び出し、いじめにあたらないなどと説明。ペンで「いじめではない」に丸印をつけ、本人が納得済みである旨も加筆したという。
国内の主要大学・大学院にある原子力関係の3学科と9専攻のうち、2学科5専攻で今年度の入学者(4月末現在)が定員割れになっていることがわかった。 背景には、原発事故によるイメージ悪化に加え、国の原子力政策が定まらず、将来が描けない学生の原子力離れがある。人材育成が滞れば今後の原発の廃炉作業にも影響が及びかねないため、関係者は危機感を強めている。 文部科学省が入学状況を調査している、「原子」のつく学科・専攻は、大学で3学科、大学院(修士課程)で9専攻ある。読売新聞がこれらに今年度の入学者を聞いたところ、福井工業大や東海大、東京工業大、京都大など、4月末現在で7大・大学院の2学科5専攻(早稲田大は9月入学を含まず)が定員割れしていた。東京大などは定員を満たしていた。 定員割れした大学は、原発事故直後の2011年度は大学院の2専攻だけだったが、12年度は6学科・専攻に増加。2年連続で定員割れした東
【瀋陽=蒔田一彦】中国国営新華社通信によると、3日午前6時頃(日本時間同7時頃)、吉林省徳恵市の養鶏・鶏肉加工会社で大きな爆発が起きた。 爆発による火災は約4時間後にほぼ鎮火したが、従業員ら少なくとも119人が死亡した。救助活動が続いており、死者数は増える可能性がある。 同通信によると、地元消防当局は、液体アンモニア漏れが爆発の原因とみて調べている。付近一帯では刺激臭が漂っており、新たな爆発の恐れがあるため、周囲1キロ・メートルの住民を退避させる措置を取った。 華僑向け通信社・中国新聞社(電子版)が伝えた従業員の話では、爆発当時は約300人が働いていた。建物の外に避難しようと3か所の出入り口に殺到し、転倒する人もいたという。
全国でも珍しいアレルギーを持つ人向けのケーキを専門に作っている仙台市太白区西中田の「洋菓子しおんボンバイエ」が、6月末で閉店することになり、客からは惜しむ声が出ている。 約28年間、店を切り盛りしてきた中沢敦さん(69)、千恵子さん(65)夫妻は敬虔(けいけん)なクリスチャンで、「今までなかなか行けなかった教会の礼拝やボランティア活動に参加したい」と話している。 アレルギーを持つ人のためにケーキを作り始めたのは、15年ほど前。幼稚園教諭から「アレルギーの子どもがみんなと同じケーキを食べられるよう、卵や乳製品抜きで作ってもらえないか」と依頼されたのが、きっかけだった。 「アレルギーが何かも知らなかった」という夫妻は図書館に通いつめながら原料から勉強し直したが、半年ほどはふわふわした食感が作れなかったという。里芋やベーキングパウダーの量などを工夫し、「満足できるものが出せるようになったのは数年
岐阜県美濃加茂市は、公園内の雑草をヤギに食べさせて除草する取り組みを進めている。 増加する除草費用を削減するための試みで3年目を迎えた。作業員による年2回の除草に比べ費用はほぼ半分。焼却で発生する二酸化炭素を抑えるなど環境に優しい効果を生み出している。 市は農業生産法人「フルージック」(岐阜県高山市)と契約を結び、約40匹のヤギを同市蜂屋町の公園内に放ち、水害防止用の調整池の斜面や緑地帯などの雑草を食べさせている。10月28日まで延べ約70回にわたって“放牧”し、約1万4000平方メートルを除草する。 市土木課によると、刈り取った雑草の処理費用も不要で、糞尿は桜をはじめ植栽林の肥料になる。そのうえ、草をはむヤギの姿は、訪れる人たちの心を和ませる効果があるという。 同法人の渡辺祥二さん(42)は、「10匹で1日当たり軽トラック1台分の草を食べる。人による傾斜地の除草は大変だが、ヤギは好んで草
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