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増田文学に関するmarigomochaのブックマーク (6)

  • 夏の魚

    最近 健康に気を使うようになり、最低でも週1回、できれば3回は魚をべるようにしている。 だいたいは大ぶり3切れのチリ産サーモン550円を買ってすぐ冷凍し、週の間に焼いてったり、刺身用のアジを買ってなめろうにしたりする位なのだが。 それらを買う魚屋で、今週は鱧が入っていた。 鱧。 京都の料亭などで供されることで有名だが、関東では空想上の存在とされる霊魚(ウソ)。 身に小骨が多いので、べるには細かい包丁をミリ単位で入れる「骨切り」という工程を入れねばならず、その事で更にハードルが高くなるのだが、その鱧はしっかり骨切りもされている。 もちろんべたことはないんで興味はそそられるが、1尾1300円という破格なお値段。 「いやさすがに・・・」と思ったが、どうしても「鱧、美味しいよねー」と言ってみたい。それに骨切りもされてるし。 「えいや」で買い求めると、店員のオジさんはビニール袋に長い身を無造

    夏の魚
  • 寿司のいる世界

    私の会社には寿司がいる。ネタはマグロで握り型、そう珍しくないタイプだ。シャリは少し温かく、サビ抜き。少々慌て者だが穏やかな人柄で、けして女の子にモテるようなタイプではないけれど、人に信頼されるタイプの人物――いや、寿司だった。 寿司が社会進出しはじめたのは、今から十年ほど前のことだった。当時の私はまだ中学生で、友達とのグループチャットでの対応がこの世でもっとも大きな悩みであるような小娘だったが、この事件についてははっきりと記憶に残っている。 「寿司と仕事をするだって? そんなの腹が減って仕方がないじゃないか」 テレビを見ていた父が忌々しげに叫んだのを今でもよく覚えている。 「いいじゃない、あなた。だってナマモノは苦手でしょう? 寿司がいたってお腹が減ったりしないわ」 「そりゃあそうだが、母さん、あれだぞ。俺はサーモンだけは別だ」 テレビに写っているのは炙りサーモンの女性だった。まだ若いらし

    寿司のいる世界
    marigomocha
    marigomocha 2018/02/20
    名文だわあ
  • 娘から学んだドライヤーテクニック

    パパです。3歳の娘は随分と髪が伸びました。 この所やっとこさ落ち着いて乾くのを待ってくれるようになりましたが、そこに至るまでに発見したテクニックを共有したいと思います。 1.ドライヤーの時間を75%に短縮 ちまたではタオルを巻いてからドライヤーをすると良いとも言われるけどそもそもタオルを巻かせてなんてくれるわけがありません。 そんなこんなで悪戦苦闘していると偶然早く乾燥する方法を発見しました。 それは、娘の髪の毛を中心にして常にドライヤーと自分の身体で挟み込むように乾かすというものです。 壁際に逃げようとする娘の髪の毛にドライヤーを当てているといつもより早く乾くことに気づきました。 つまり、温風が壁である程度留まることで熱が逃げずに済んだのです。 それならばと壁の代わりに自分の身体(お腹)を使うと、普通に立っている状態でも使えるテクニックだということがわかりました。 自分で乾かす場合は、自

    娘から学んだドライヤーテクニック
  • 昔くのいちを助けたことがある

    その頃東池袋に住んでいた。2008年ころのことだ。 週末の、もう土曜だったか金曜だったか忘れたが、とにかく次の日が休みの日だった。 赤羽からでた最終列車。池袋に到着。下車すれば大いなる酔客の群れ。上り階段に座り込む男。イチャイチャする初老の男女。「お持ち帰り」を狙う若い学生。 タクシー乗り場には長蛇の列。ストリートミュージシャン。人いきれ。8月末の暑苦しい夜のことだ。 喧噪を尻目に帰路につく。向原付近のビルの谷間に、くのいちがいた。正確に言うとエアコンの排気ダストの蔭にもたれ込んでいた。 あの例のお約束の、裾の短い装束。あわてて小刀を携えるが、私が一般人だとすぐに認識して警戒を解き、去るように眼で促す。 私はこの時点で此奴はコスプレでやってるんじゃあない、ガチだ、と認識した。それだけの説得力が、彼女のその少ない仕草から充分に伺い得たのだ。 読者諸君は「まさか」と思うだろう。しかし諸君のなか

    昔くのいちを助けたことがある
  • カルボナーラの構造と組み立て方

    ペペロンチーノと並んで、物議を醸すのがカルボナーラ。 最近もWEBメディアが適当な記事をあげてカルボナーラ警察に摘発されていたことが記憶に新しい。 でも、ブコメ読んでる人からすれば「何が正解なの!?」と混乱してしまうよね。 というわけで、カルボナーラの組み立てを、できる限り分解しながら考えてみる。 【人はカルボナーラに何を求めるのか】 料理はすべて、最終ゴールになにを求めるかで作り方が変わる。 最初に出来上がりのカルボナーラ像を意識しておくことが非常に大事。 具体的にカルボナーラのイメージとしては ・チーズの旨味はどれくらい効いてるとよいか? ・生クリームを入れるか?全卵に挑戦するか? ・仕上がりのテクスチャはさらさらからドロドロのどの辺りを狙うか? ・卵はどれくらい効かせるか?追い卵黄はするか? ・黒胡椒のパンチはどれくらい欲しいか? ・買い物しても最高系を目指すか、妥協して家の材料で作

    カルボナーラの構造と組み立て方
  • かわいいあかちゃん

    うちの旦那はバツイチだ。 早くに結婚し、結婚生活2年目で元奥さんが浮気し、離婚した。らしい。 そんなこんなで私と出会い、それなりにお付き合いして結婚し、 いま結婚生活2年目に突入した所で妊娠が発覚した。 彼は結婚する前から子どもが欲しい事をたびたび口にしていたので それはもうふたりで大層喜んだ。 病院の帰り、車の中で少し意地悪な疑問が浮かんで旦那に質問した。 「前の奥さんと子作りはしてたの?」 聞いたところで損にしかならない、そういう質問をしたくなる気持ちを バツがつく伴侶をもつ方なら分かってくれると思う。 彼は間髪いれずに答えてくれた。 「してない」 「あいつの遺伝子ではかわいいあかちゃんは見込めないと思ったから」 私はなにも言えずエアコンの温度を1℃あげた。 初めて見た旦那の刃物みたいな思考とか元奥さんの浮気の原因はまさか、とか いま少し恐ろしい気持ちでいる。

    かわいいあかちゃん
    marigomocha
    marigomocha 2015/08/06
    ひぇえ〜
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