理不尽なバッシング、正さなければ 熊本駅前に大きなやしの木があった。1959年12月、朝鮮に帰国した在日朝鮮人が日朝友好の証に植えたものだ。駅前の再開発で撤去の危機に直面したが、保存を求める要望が受け入れられ、石碑とともに移植されることになった。これに大きく尽力したのが「熊本朝鮮会館問題を考える市民の会」(古沢千代勝代表)のメンバーたちだった。日朝友好への思いや取り組みについて聞いた。 公平・公正を求め 同会は、熊本朝鮮会館の固定資産税問題で、公益性を認め減免措置を継続するよう市に要請するなど力を注いできた。2004年度分の固定資産税減免措置が取り消された最高裁判決(07年11月)後も活動は続いている。 「何も特別な措置を講じろというわけではない。公平・公正に法を適用せよということだ。そうさせるのが選挙権を持つ市民の義務でもある」 同会は、市内で減免措置が講じられている他の約270カ所の「