かつてジャンプで獲得したリードをクロスカントリーで守るのが日本のスタイルだったが、渡部暁斗はクロスカントリーを武器にして、個人NHで銀メダルを獲得した。 1992年のアルベールビル、1994年のリレハンメルのふたつのオリンピックで、ノルディック団体が金メダルを取ったことを記憶している世代にとっては、今大会で渡部暁斗の活躍が見られたのはうれしかった。 ノーマルヒル個人で銀、ラージヒル個人では6位入賞。そしてラージヒル団体で5位入賞を果たした。 今大会、テレビで解説も務めた荻原健司氏の言葉を借りれば、「ジャンプからクロスカントリー重視へのルール変更のなか、それに見事に対応した渡部の功績は大きい」ということになる。 今後、日本がどんな形でノルディック複合の強化を進めるのか見ていきたいと思う。 個人NH金メダリストは5カ国からしか生まれていない。 ただし、テレビのアナウンサーがノルディック複合のこ