MySQL InnoDBのパラメータでinnodb_flush_methodというものがあります。これはUNIX/Linuxにおいてデータファイル、ログファイルの読み書き方式を指定するためのもので、マニュアルの13.6.3. InnoDB Startup Options and System Variablesによると以下の3種類の設定が可能とされています。 無指定(fdatasync):デフォルトの設定です。特別なフラグなしでファイルをオープンし、書き込み時にfsync()を行います。 O_DSYNC:データファイルについてはfdatasyncと同じです。ログファイルについてO_SYNCフラグをつけてファイルをオープンします。 O_DIRECT:データファイルについてO_DIRECTフラグをつけてファイルをオープンします。ログファイルについてはfdatasyncと同じです。 今回はこのパ
MySQL InnoDB Pluginのデータ圧縮機能の続きです。前回はInnoDB Pluginの独自機能であるデータ圧縮の仕組みを解説し、Wikipedia日本語版のデータが約半分にまで圧縮されることを確認しました。今回はデータ圧縮によって性能がどのように変化するかを、実際にベンチマーク試験を行って見ていきます。 試験の方針 データ圧縮による性能への影響は、以下の二点が考えられます。 メリット:データサイズが小さくなるため、ディスクI/Oが減る デメリット:圧縮・展開の処理が行われるため、CPU負荷が高くなる そこで、これらの特徴がよく分かるように試験パターンを工夫します。Wikipedia日本語版のデータはInnoDB上でおよそ5GBありますが、まず狭い範囲に絞って読み取り処理を行うことでディスクI/Oがあまり発生しないようにします。これでCPU負荷の傾向を確認することができます。次
InnoDB Pluginの面白い機能の一つに、データ圧縮機能があります。今回はその仕組みと効果について見ていきたいと思います。まずはグラフをご覧ください。 これはWikipedia日本語版のデータベースをダウンロードし、記事本文の格納されているtextテーブルをMySQL 5.1+InnoDB Plugin 1.0の環境にロードしたものです。 元テキスト:今回利用したデータは2009/06/21版のものです(jawiki-20090621-pages-articles.xml.bz2)。元テキストはここからXml2sqlを用いてタブ区切りテキストを取り出したものを用いています。このファイルには1,167,411件の記事が格納されており、容量は3,436MBとなっています。 元テキスト gzip:元テキストをgzipコマンドで圧縮したものです。 MyISAM:記事をMyISAMのテーブルに
MySQLを診断してチューニングポイントを教えてくれるツール「MySQLTuner」 このツールのCentOS5.3へのインストールを実施してみます。 「MySQLTuner」のインストールから、使用方法を紹介します。 このツールはMySQLを診断し、設定値をどのように書き換えたらいいか教えてくれます。 (全部これに頼るというよりは参考程度のようですので、注意が必要です) インストールは簡単。 任意のディレクトリにスクリプトをダウンロードし、実行権限を与えるだけです。 # ./mysqltuner.pl >> MySQLTuner 1.0.0 - Major Hayden <major @mhtx.net> >> Bug reports, feature requests, and downloads at http://mysqltuner.com/ >> Run with '--hel
http://www.mysql-ucj2007.jp/details/j25.html 木下 靖文 氏 NTTコムウェア株式会社 プロジェクト管理統括部技術SE部門 DB技術グループ (「InnoDB」は「いんのでーびー」と言うらしい...今まで「いのでーびー」と言ってました) InnoDBをなぜ使うか トランザクション コミット、ロールバック、セーブポイント 外部キー 行レベルロック オンラインバックアップ クラッシュリカバリ クラッシュリカバリ MyISAMはデータ量の増大とともに時間がかかる InnoDBはデータ量の増大との相関がない InnoDBチューニングの王道的アプローチ クエリを改善して全体的に処理効率を上げる データサイズをできるだけ小さく メモリをできるだけ多く積む コミット性能(同期書き込み) innodb_flush_log_at_trx_commit=1,0,2
とある勉強会でSunのエンジニアの人のプレゼンを直接聞く機会があったのでメモったことを公開します。基本的な事が多いんだろうけど、非常に参考になりました。 パフォーマンスとは スループット レスポンスタイム/レイテンシ スケーラビリティ 上記のコンビネーション アーキテクチャとは Connection Thread Pool Query Cache Parser SQLクエリをパース Optimizer Storage Engines アプリによって最適なエンジンを選択すべき サーバのコネクション&スレッド my.cnf max_connection (100) 多すぎるとメモリを消費しきる可能性あり thread_cache_size (8) スレッドをコネクションの切断後にもキャッシュしておく数 一般的には max_connections / 3 sort_buffer_size(2M)
ちょっとキャッチ−なタイトルをつけてしまったが、今日は独断と偏見でMySQLを高速化する方法を10個紹介しよう。MySQLサーバをチューニングするときや初期導入する場合などに参考にしてもらいたい。 1. バッファを増やす、または減らす チューニングの基本中の基本であるが、適切なバッファサイズを設定することはパフォーマンスチューニングの要である。主なバッファは次の通り。 innodb_buffer_pool_size・・・InnoDBだけを利用する場合は空きメモリの7〜8割程度を割り当てる最も重要なバッファである。余談だが、実際にはここで割り当てた値の5〜10%ぐらいを多めにメモリを使うので注意が必要だ。 key_buffer_size・・・MyISAMだけを利用する場合は、空きメモリの3割程度を割り当てるといい。残りはファイルシステムのキャッシュ用に残しておこう。 sort_buffer_
SysBench is a modular, cross-platform and multi-threaded benchmark tool for evaluating OS parameters that are important for a system running a database under intensive load. The idea of this benchmark suite is to quickly get an impression about system performance without setting up complex database benchmarks or even without installing a database at all.
MySQLのチューニングにおいて非常に重要となるメモリ(バッファ)関連のパラメータについて、 チューニングのポイント DSASのとあるDBサーバ(実メモリ4GB)の実際の設定値 をまとめてみます。 また、必要メモリの総量の計算や限界値を越えてないかチェックしてくれるスクリプトも紹介します。 是非、参考にしてみてください! まず最初に注意点を。 バッファには2つのタイプがあります。 グローバルバッファ スレッドバッファ グローバルバッファはmysqld全体でそのバッファが1つだけ確保されるもので、 これに対し、 スレッドバッファはスレッド(コネクション)ごとに確保されるものです。 チューニングの際にはグローバル/スレッドの違いを意識するようにしましょう。 なぜなら、スレッドバッファに多くのメモリを割り当てると、コネクションが増えたとたんにアッという間にメモリ不足になってしまうからです。 in
名前 : コメント (2023-05-04 22:41:02) 名前 : コメント (2023-05-04 22:41:01) 名前 : コメント (2023-05-04 22:41:01) 名前 : コメント (2023-05-04 22:41:00) 名前 : コメント (2023-05-04 22:40:59) 名前 : コメント (2023-05-04 22:40:58) 名前 : コメント (2023-05-04 22:40:57) 名前 : コメント (2023-05-04 22:40:56) 名前 : コメント (2023-05-04 22:40:56) 名前 : コメント (2023-05-04 22:40:55) 名前 : コメント (2023-05-04 22:40:54) 名前 : コメント (2023-05-04 22:40:53) 名前 : コメント (2023-
MySQLにおいて、テーブルサイズやインデックスサイズ、レコード数、平均レコード長などの統計情報を知る上でshow table statusは定番です。ただ雑多な表示項目も多いので、たくさんのテーブルの統計を見る場合、必要な情報だけを返したいことは多いです。また全テーブルのうち、どのテーブルが一番大きいのかを知りたいとか、サイズが多い順に一覧表示したいとか、一目で分かるような情報がほしいことも多いです。 こういうときはinformation_schema.tablesを使うと便利です。以下の例では、appデータベースの全テーブルについて、「テーブルサイズ+インデックスサイズ」の大きい順に、ストレージエンジン、レコード数、平均レコード長、テーブルサイズ(MB)、インデックスサイズ(MB)などを返しています。 use app; select table_name, engine, table_
Working with hugedomains.com was a quick and easy process. We got to speak to multiple real people located in Colorado without having to wait on hold! Our only complaint was we felt we had to overpay more than this particular domain was worth, and we weren't able to negotiate it down to a level that we felt was fair. However, payment and delivery were seamless, and within a few hours we had all of
昨日、MySQL のクエリキャッシュを有効にして WordPress を高速化するという記事を書きましたが、MySQL のチューニング策としてもうひとつメモリバッファのサイズを変更してみるのも有効です。この手法は MySQL で使用しているストレージエンジンが InnoDB の場合に有効です。また以下の方法は管理者権限が必要です。 MySQL では頻繁に使われるデータやインデックスをメモリにキャッシュして効率化・高速化を図りますが、CentOS 5.4 の MySQL ではデフォルトの設定は少なめです。メモリにある程度余裕があれば、この値を増やすことでパフォーマンスが改善される可能性があります。 MySQL のバッファのサイズは SHOW VARIABLES で表示されます。大量に表示されるので対象を絞るために LIKE を使用します。 # mysql (databasename) -u
今までMySQLのクエリキャッシュはは有効にしてたんですが、Webサービスだとキャッシュヒットするようなクエリはそんなに多くないし、どこかで見かけたんですが(失念…)クエリキャッシュをオフにしたら(逆に)パフォーマンスが上がっただか負荷が下がっただかというのも目にしたので、今度クエリキャッシュはオフにしようと思ってました。(どのみちヒット率悪いし) そんなとき、同僚に query_cache_type を教えてもらいました。(4.0からあるオプションなのに今まで知りませんでした。。。><) http://dev.mysql.com/doc/refman/5.1/en/server-system-variables.html#sysvar_query_cache_type てっきりクエリキャッシュはオンかオフかしかできないと思い込んでたんですが、"DEMAND" を指定すると、「原則キャッシ
世の中ではたくさんの人が独自にベンチマークを行ない、独自に情報発信がされています。そのベンチマークの中には、非常に参考になるものもあれば、現実性に大きく欠けるものもあります。競合他社が、ライバル社の製品にとって不利な条件でベンチマークを行い、それを発信することも日常的に行われています。ベンチマークの結果を鵜呑みにすることは危険で、結果の意味を判断するスキルを持つことが重要です。これはプロジェクトにおいて負荷テストを行う場合にも重要です。負荷テストの条件設定が正しいかどうかを判断できるようになるためです。 ここでは、私がDBサーバのベンチマーク/負荷テストを行ったり結果を読んだりする上で、心がけているポイントを10個ほど紹介したいと思います。 ■ハードウェアに関する4つのポイント 1. ハードウェアのスペックと設定を注視する ハードウェア構成によってベンチマーク結果は劇的に変わるので、言わず
tmaesakaさんがやってくれました。 ずいぶん前からSQLのベンチマークを測定するのに使いやすいプログラムないかなーと思ってました。個人的にはmysqlslapというのを使ってたのですが、幾らか気に入らない所があったりコマンドラインオプションが複雑で毎回 --help を読んだりしていました。余計な機能なんかなくて、指定したSQLを高速にくりかえしてくれる物が欲しいなぁって思ってたんです。 とあるIRCでこの前、tmaesakaさんから「いま作ってる」という話を聞いて、いろいろ要望を言ってたんですが、ついさっきチュートリアルが公開されました。速いw 名前はskyload。とても小さく、実装コードだと800行程度です。しかもオプションが少ないので使い方が単純です。試しに適当な INSERT の速度を測ってみました。 $ skyload --server=localhost --mysql
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く