ジェーン・ディーツェ氏は、米ブラウン大学(ロードアイランド州プロビデンス)の最高投資責任者(CIO)として、資産額60億ドル(約8660億円)超の寄付基金の運用を2018年半ばから担当し、アイビーリーグの他の全ての大学に勝る運用成績を残した。 ディーツェ氏は資産運用主体を選定し、ヘッジファンドやプライベートエクイティー(PE、未公開株)、さまざまな資産クラスに投資することでそれを達成した。CIO就任以降、寄付基金の資産価値は70%余り増えた。 この期間を通じて、またその何年も前から、さまざまな学生グループが基金の運営方法に関し発言の機会を求めたが、黙殺されてきた。だが大学構内での前例のないイスラエルへの抗議活動を受け、大学側も耳を傾けることに同意した。