実は、いまになって失敗したと思っている。この連載は、2010年の5~6月ごろに構想されて始まったものなのだが、その時点の目次案で予定した最終回は「C# 4の使いどころはどこか」となっていた。その趣旨は簡単で、C#のほかのバージョンと比較することで、使うべき場面を紹介することであった。なぜそのような判断に意味があるのかといえば、実はC# 4の前提となる.NET Framework 4には、それまでにない特徴があったからだ。 .NET Frameworkは、1.0、1.1、2.0、4、についてはバージョン番号と実体が一致している。ところが、2.0から3.5までが必ずしもバージョン番号と実体が一致しないのだ。 .NET Framework 3.0 = .NET Framework 2.0 + α .NET Framework 3.5 = .NET Framework 3.0 + α そのため、2