「奇跡のリンゴ」封切り以降、恐れていた方向に向かっているようだ。 無農薬を求める消費者が増えているということである。これ自体は消費者の欲することであるから構わない。 それにより流通業者、農家が再び無農薬の方向に向かっている。これも、歓迎すべき自体だ。 しかし、問題は、ここからだ。農薬以外の危険に目を向けないという非常事態が発生してきている。既に複数回、農薬以外で防除できるものはないかという質問を受けた。関与していない所でも同様の話を見たり、聞いたりしている。 「無農薬=安全ではない」は、断言できる。農薬使用以外にも危険があるにも変わらず、農薬を使用しないだけで安全であるかのような、安易な姿勢こそが本来の農産物の安全を損なう。よく考えてみて欲しい。安全を要求されるあらゆる産業で安全を標榜している会社があるか? 外食産業、鉄道会社、航空会社、自動車メーカー、弁当屋さん、食品メーカーなど、どこも