第1に、この光位相反応は基本的に1日しか持続しない。「土日も含めて」毎日継続しなければ安定した朝型の睡眠習慣が維持できない。7割以上の人では体内時計周期が24時間よりも長いため、早起きの努力を怠れば寝起きの時間は自然に夜型にずれ込むようになっているのだ。特に夜型傾向が強い人では、平日5日間早起きを続けても週末に寝だめをしてしまうと睡眠リズムはあっという間に逆戻りしてしまう。早朝の光が寝坊(閉眼)でシャットアウトされるためである。平日に日銭を稼いでも、週末に休めばすっからかん、なのだ。 第2に、休日も含めて毎日早起きを続けても、朝型の睡眠習慣が安定化するまでに時間がかかる。睡眠を支える深部体温やホルモンなどのさまざまな生体リズムが朝型勤務のスケジュールにしっかり同調しなければ早起きはできても早寝ができない。朝7時に起床していた人が、N氏を模範として朝5時に早起きしても、就寝時間が早起きの2時