孫社長が太陽光発電事業に参入する訳 ソフトバンクの孫正義社長が、5月25日に太陽光発電事業への本格参入を表明した。それ以降、孫社長の本心を巡って、さまざまな解釈報道が世間を賑わしている。 それら報道の視点をまとめると、大きく3つの切り口が浮かび上がる。1つ目は大義。脱原発が必要であり、自然エネルギーへの投資を進めることが国益に結びつくという「人助け」という大義が、孫社長の決断の背景にあるという切り口だ。 2つ目はタイミング。海外では事例の多い送電と発電の分離を実現し、規制を緩和することができれば、異業種が電力業に進出できるようになる。東電支配の切り崩しを図るならタイミングはまさに今であるという切り口だ。 そして、3つ目が戦略。ソフトバンクが本当に欲しいのは発電ではなく、送電網であるという変化球的な意見だ。スマートグリッドの時代になれば、通信事業者が送電事業を手にする意義が大きいという考えだ