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ブックマーク / www.catapultsuplex.com (14)

  • 書評|スタートアップを大企業からの攻撃から守るイノベーションの鎖|"The Innovation Stack" by Jim McKelvey - カタパルトスープレックス

    ペイメントのスタートアップとして大成功したSquareといえばジャック・ドーシーのイメージが強いと思います。ジャック・ドーシーはツイッターの共同創業者でもあり、知名度が高いので仕方のないことです。今回紹介するのはSquareのもう一人の共同創業者であるジム・マッケルビーの初書籍である"The Innovation Stack"です。 Squareには創業からこれまで、一度だけ大きな危機がありました。アマゾンが参入してきたのです。ジム・マッケルビーは、なぜアマゾンのような大企業からの攻撃をSquareのような小さなスタートアップが退けることができたのか、そもそもSquareはなぜ成功することができたのか、これを自分に問いかけ続けました。そして、過去に似たような事例がないのか探して研究しました。その研究の成果が書となります。 The Innovation Stack: Building an

    書評|スタートアップを大企業からの攻撃から守るイノベーションの鎖|"The Innovation Stack" by Jim McKelvey - カタパルトスープレックス
  • 書評|壊れた科学に泣かないで|"Science Fictions" by Stuart Ritchie - カタパルトスープレックス

    科学は人類の進歩に欠かせない手段ですよね。生物的な進歩よりも技術的な進歩の方がずっと早く、そのスピードが人間と他の生物の大きな差となっています。一方で、科学の信用が揺らぐような事件も起きています。日だとSTAP細胞の論文の問題が取り沙汰されましたよね。 書で著者のスチュワート・リッチーは科学が機能不全になりつつある危機状態だと警笛を鳴らします。その代表例が再現性の危機で、2016年の調査では1500人の研究者に対する調査で70%が他者の研究の再現に失敗しました。なぜ、科学は機能不全になりつつあるのか、その原因は何か、そして再び科学に健全性を取り戻すことができるのか。 Science Fictions: How Fraud, Bias, Negligence, and Hype Undermine the Search for Truth 作者:Ritchie, Stuart 発売日:

    書評|壊れた科学に泣かないで|"Science Fictions" by Stuart Ritchie - カタパルトスープレックス
  • 2019年洋楽ベスト66曲|ベスト・オブ・2019 - カタパルトスープレックス

    いまはアルバム単位で音楽を聴くことはめったにありません。複数のプレイリストを作って、気分によって聴き分けています。2019年のボクのSpotifyプレイリスト(洋楽)は279曲でした。毎週末に新しい曲をチェックして、気に入った曲をこのプレイリストに放り込みます。一年に52週間あるので、一週間で5曲以上追加する計算になりますね。実際にそれくらいだと思います。ボクは音楽雑誌や音楽メディアをほとんど読まないので、誰が評論家から評判がいいのかとか、よくわかりません。メディアの束縛を受けたくない。 その279曲から一年を通じて印象に残っている曲を66曲ピックアップしました。プレイリストに追加した順なので、ほぼ2019年の発表順となっていると思います。選び終わった結果が66曲でした。一週間に1曲以上は心に残る曲があった計算です。素敵なことですよね。10曲とか20曲とかアルバムに収まりのいい感じにまとめ

    2019年洋楽ベスト66曲|ベスト・オブ・2019 - カタパルトスープレックス
  • 2019年邦楽ベスト31曲|ベスト・オブ・2019 - カタパルトスープレックス

    2019年の邦楽は「惚れた!」アーティストにたくさん出会った年でした。長谷川白紙、King Gnu、VaVaがその代表です。すっごく好きなのにライブに行けなかったのが2019年の心残りです。今年こそ絶対に行くぞ! 2018年に引き続き、2019年もベテランが頑張ったイメージが強いです。リストに入っているEgo-Wrappin'とChara以外にも曽我部恵一やオリジナル・ラブが相変わらずの元気さでした。細野晴臣や突然の復活でみんなを驚かせたナンバガもそうですよね。 リストの中でライブも行けたのはSeihoの『靉靆』、VIDEOTAPEMUSICとtofubeatsの三組だけでした。リストに入ってないけど相変わらず最高のライブだったのはT字路ズでした。そう言えば、一番たくさんライブに行った思い出野郎Aチームがこのリストに入っていない。もう、ライブで満足しちゃったんですね。新曲の『ステップ』も良

    2019年邦楽ベスト31曲|ベスト・オブ・2019 - カタパルトスープレックス
    masterq
    masterq 2020/01/09
    "YouTube世代の若い人たちと接点を作らないのって、そんなにカッコいいですか?" 僕も小さい儲け方を是正せねば。。。
  • 書評|もう、はじまっている新しい戦争|"Sandworm" by Andy Greenberg - カタパルトスープレックス

    戦争のイメージって飛行機や戦車が実弾を撃ったり、ミサイルが飛んで街を破壊したり人を殺したりですよね。もちろん、そういう戦争が起きる可能性はゼロではないですし、物理的な破壊兵器は今でも作られ続けています。物理的な攻撃の主なターゲットは相手の兵器もそうですが、発電所や工場などの重要施設となります。ですから、電子機器をショートさせてインフラを破壊するミサイル攻撃「電磁パルス」が脅威とされるのです。 北朝鮮が示唆する「電磁パルス攻撃」という脅威──それは当に「全米を壊滅」させる力があるのか|WIRED.jp しかし、実施にインフラを機能不全にさせるためにミサイル攻撃は必要ありません。サイバー攻撃で敵国のインフラを沈黙させることができるからです。Wiredの記者であるアンディ・グリーンバーグはWired誌でずっとロシアのサイバー攻撃を調べて記事にしてきました。今回紹介するアンディ・グリーンバーグの

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  • 書評|金融市場の謎をアルゴリズムで解いた男|"The Man Who Solved the Market" by Gregory Zuckerman - カタパルトスープレックス

    一般的なイメージとして金融や経済はお金を扱うのだからデータ中心で科学的なのではないかと思われがちです。しかし、一般的なイメージとは裏腹に、経済学は「科学」だと認識されていません。ノーベル経済学賞も通称であってノーベル賞ではありません。金融や経済は理論はあるものの、実際は経験と勘がモノをいう世界でした。 そんな金融の世界でアルゴリズムで市場の謎を解いたのがジム・シモンズです。少なくとも数多くいる数学者の中で金融において特筆すべき実績を作った一人です。だって、メダリオンファンドの年率は80%ですよ。驚異的です。今回紹介する"The Man Who Solved the Market"は普段は表に出てこないジム・シモンズと彼が率いるルネッサンス・テクノロジーズの発展の歴史を膨大なインタビューから構築しています。ルネッサンス・テクノロジーズがいかに世の中から距離を取っているのかもっとも表れているの

    書評|金融市場の謎をアルゴリズムで解いた男|"The Man Who Solved the Market" by Gregory Zuckerman - カタパルトスープレックス
    masterq
    masterq 2019/12/17
    "ブラックスワンに負けず、(いままで)生き抜いたのがジム・シモンズとルネサンス・テクノロジーズのメダリオンファンドだった"
  • 書評|日本のスタートアップが海外のVCから投資されない理由|"Secrets of Sand Hill Road" by Scott Kupor - カタパルトスープレックス

    業界にはそれを象徴する中心地があります。映画の象徴がハリウッドで、金融の象徴がウォール・ストリート(イギリスのシティでもいいですが)であるように、ベンチャーキャピタルの象徴がシリコンバレーにあるサンド・ヒル・ロードなのだそうです。 最も有名なベンチャーキャピタルの一つであるアンドリーセン・ホロウィッツ(略称:a16z)の第一号社員であり『HARD THINGS』で有名なベン・ホロウィッツにとって長年にわたり片腕となってきたスコット・カーパのはじめての書籍"Secrets of Sand Hill Road"はスタートアップの起業家がよりベンチャーキャピタルを理解できるように、情報の不均衡を解決するために書かれたです。 Secrets of Sand Hill Road: Venture Capital and How to Get It (English Edition) 作者: Sco

    書評|日本のスタートアップが海外のVCから投資されない理由|"Secrets of Sand Hill Road" by Scott Kupor - カタパルトスープレックス
  • 書評|「チーム人間」対「チームアルゴリズム」|"Team Human" by Douglas Rushkoff - カタパルトスープレックス

    最近のテクノロジー技術革新に関する書式は楽観的な「世の中よくなってる派」と悲観的な「世の中あまりよくなってない派」に分かれます。「世の中よくなってる派」の代表は『ファクトフルネス』のハンス・ロスリングや"Enlightenment Now"のスティーブン・ピンカー。「世の中あまりよくなってない派」は『操られる民主主義』のジェイミー・バートレットや"Lab Rat"のダン・リヨンズですね。 今回紹介する"Team Human"は「世の中あまりよくなってない派」の新しい書籍となります。 Team Human 作者: Douglas Rushkoff 出版社/メーカー: W W Norton & Co Inc 発売日: 2019/01/22 メディア: ハードカバー この商品を含むブログを見る ダグラス・ラシュコフはニューヨーク市立大学でメディア理論やデジタル経済の教鞭をもつ教授で、著書『サイ

    書評|「チーム人間」対「チームアルゴリズム」|"Team Human" by Douglas Rushkoff - カタパルトスープレックス
    masterq
    masterq 2019/02/07
    "テクノロジーはコミュニケーションを助けていない" 否。E-mail/SMS/携帯電話/Web/Skype/Twitterの発明はコミュニケーションを変えたと思いますよ。問題なのはその質がこれまでの手段と異なることでは
  • 書評|自分のペースで仕事をする大切さ|"It Doesn't Have to Be Crazy at Work" by David Heinemeier Hansson and Jason Fried - カタパルトスープレックス

    いきなり個人的なことですが、ボクは最近になって日企業で働いています。これまでずっと外資系企業に勤めたり、海外でスタートアップやったりしていたので、日企業で働くのは当に初めてのことです。で、これが驚くほどに快適なんですね。なぜかといえば、自分のペースで自分の好きな仕事を存分にできるからなんだと思います。 自分の仕事が会社に貢献できていると感じることができる。それでいてオフィスにも基的には定時しかいないし、そのあとは仕事とは関係のない好きなことができる。これほど幸せなことはありません。 ひょっとしたらボクが所属する部署が特別なのかもしれない。ボク自身が特別な扱いを受けているのかもしれない。でも、大切なことは日企業の中にも(レアかもしれないけど)そういう場所があるということです。 今回紹介する書籍"It Doesn’t Have to Be Crazy at Work"を書いたジェイソ

    書評|自分のペースで仕事をする大切さ|"It Doesn't Have to Be Crazy at Work" by David Heinemeier Hansson and Jason Fried - カタパルトスープレックス
    masterq
    masterq 2019/01/24
    "Aさんがいないと自分の仕事が先に進まない。Basecampではそんな時にどうするのか?待つのです。Aさんがその仕事に取りかかれるまで待つ。"
  • 書評|Googleも超えられない男性天国シリコンバレーの闇|"Brotopia" by Emily Chang - カタパルトスープレックス

    シリコンバレーというとイノベーションの中心地というイメージがありますし、実際にその役割を担っている部分もあります。しかし、全てパーフェクトなものはありませんし、それはシリコンバレーとて例外ではありません。 シリコンバレーは特に白人男性社会と批判されることが多く、エミリー・チャンによる“Brotopia”はその流れの代表です。「ブロ」は男性同士で親友を意味します。「あいつは俺のブロだ」みたいな感じ。それにユートピアをかけて「ブロトピア」なんですね。 シリコンバレーがどうしてブロトピアになってしまったかという考察は男女平等の度合いを示す「ガラスの天井指標(GLASS-CEILING INDEX)」でOECD加盟国の中で二番目に低くい日にとっても参考になるところが多いでしょう。 Brotopia: Breaking Up the Boys' Club of Silicon Valley 作者:

    書評|Googleも超えられない男性天国シリコンバレーの闇|"Brotopia" by Emily Chang - カタパルトスープレックス
  • ルールは何のため?大切なものを守るため - カタパルトスープレックス

    「ルールに縛られたくない」と「歌詞」で検索するとたくさん結果が返ってきます。歌の世界ではルールは定番の悪者です。盗んだバイクで走り出したい気分なんです。それでも、社会生活においてルールに守られているのも確かなわけで、誰かが実際に盗んだバイクで走り出したら被害届を出せば警察は犯人を探してくれます。 これまでは「郷に入っては郷に従え」と同調圧力の強かった日ですが、多様性に寛容的になってきました。杉田水脈さんの「LGBTは生産性がない」論文から端を発した新潮45の休刊もLGBTという多様性を認める日人の変化を表しているのでしょう。そして、東京都が決めたLGBTの差別を禁止する条例も、またルールなのです。 ルールは何かを縛るだけでなく、社会に参加する人たちがなるべく不満を感じないようにするために必要なんですね。 ルールの三階層 ルールは特定の集団(国、自治体、学校、企業)に所属する人たちにとっ

    ルールは何のため?大切なものを守るため - カタパルトスープレックス
    masterq
    masterq 2018/10/10
    "ロセスやツールよりも個人と対話を、包括的なドキュメントよりも動くソフトウェアを、契約交渉よりも顧客との協調を、計画に従うことよりも変化への対応を、"
  • スタートアップの最後のフロンティア?|2018年建設関連コンストラクションテック - カタパルトスープレックス

    スタートアップでよく言われるのは地味な産業の地味な問題を解決しろです。競争相手が少ないのが一つ、当に困っているからお金を払ってもらえるのが二つ目の理由です。以前に通っていた歯医者さんに「歯科向けのソフト開発しなよ、絶対売れるから」と言われていました。作らなかったけど、作ってたら売れたのかなあ。 建設は地味だけど大きな市場で無駄がたくさんある産業の代表例です。アメリカでは600万人が建設業界に携わっていて、毎年1兆円規模のプロジェクトを行なっています。 建設業界の課題 建設業界デジタル化の潮流 建設市場へのテックの挑戦 サービスとしての建設:Katerra コンストラクションテックのパイオニア:Procore Y Combinator卒業のエリート:PlanGrid 建設業界でのAR/AR活用:Scope AR/Yulio VR 建設業界での人工知能AI)活用:Smartvid.io/D

    スタートアップの最後のフロンティア?|2018年建設関連コンストラクションテック - カタパルトスープレックス
    masterq
    masterq 2018/10/08
    https://www.sorabito.com/ がんばってほしい!
  • 書評|それでも世の中は良くなっていると言い続けないければいけない理由|"Enlightenment Now" by Steven Pinker - カタパルトスープレックス

    色々な事件が毎日のように起きます。世の中は良くなっているのか、悪くなっているのか?悪くなっているのだとしたら、進歩って意味があるのか?そういうことを考えたことがある人は少なくないのではないでしょうか。あのイーロン・マスクですら運命論者になってしまうくらいなんですから。 今回紹介する認知科学者でベストセラー作家のスティーブン・ピンカーの新著"Enlightenment Now"は世の中は良くなっているし、進歩は良いことだという立場を取っています。 Enlightenment Now: The Case for Reason, Science, Humanism, and Progress 作者: Steven Pinker 出版社/メーカー: Viking 発売日: 2018/02/13 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログ (1件) を見る 日も世界も自信をなくしている 日

    書評|それでも世の中は良くなっていると言い続けないければいけない理由|"Enlightenment Now" by Steven Pinker - カタパルトスープレックス
  • イーロン・マスクのマリファナインタビューが(内容は)素晴らしすぎる - カタパルトスープレックス

    イーロン・マスク といえばテスラやスペースXが有名ですが、他にもボーリングカンパニーやニューラリンクといった面白いことをやっています。そのイーロン・マスクがマリファナを吸ったということでジョー・ローガンのポッドキャストが注目を浴びましたが、内容はイーロン・マスク が様々なことについて台なしに率直に語った素晴らしいものです。マリファナの部分だけを抜き出して批判するのはもったいない内容です。質問に対して数秒考えて、ゆっくりとリラックスしながらも真摯に答える態度はとても好感が持てます。 しかも映画『スペースボール』のファンだなんて、ボクはイーロン・マスクが一気に大好きになってしまいました。 このインタビューは日の人たちにも知ってもらいたいので、英語の内容を聞き取り日語の抄訳を用意しました。何しろ2時30分という長丁場です。全てを翻訳できませんが、重要だと思われる部分は翻訳しました。 火炎放

    イーロン・マスクのマリファナインタビューが(内容は)素晴らしすぎる - カタパルトスープレックス
    masterq
    masterq 2018/09/12
    "さらに進めばデジタルの自分のスナップショットを保存することも可能になり、生物の自分が死んだ後も生き残る。"
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