オランダ人は一般に、倹約することに長けているといわれる。無駄遣いを省き、浪費を戒めることにかけては、天才的手腕を発揮する『しまり屋』で、悪くいえば天性のケチと称され、他国民から嘲笑されることもしばしばだ。しかし彼らは、水や木などの自然資源を、やみくもに浪費することに対しても非常に敏感である。限りある自然からの恵みをむやみに無駄遣いすることも、極力避けたがるわけだ。 果たして、これも天性のケチならでは、だろうか。エコ精神に則り、未来を見据えた賢い節約を率先し、立派に実践している、ともいえるのではないだろうか? そんなオランダで昨年末、資源節約の集大成ともいえるべき、メガ・ソーラーシステムがお目見えした。エコ関連企業と、そのお抱え科学者たちによる、「ソーラー・ロード(Sola Road)」と名づけられたプロジェクトによるもので、その名のごとく、道(ロード)のソーラー化が実現をみたのである。太陽