構想２０年ＬＲＴ実現へ : 地域 : 読売新聞（YOMIURI ONLINE）県都渋滞解消狙う／ 新交通システム導入は、宇都宮市中心部～東部地区の渋滞対策として１９９３年に検討が始まった。清原地区の工業団地につながる道路をはじめ、市東側の渋滞解消が目的だった。 当初は高架モノレールも候補にあがった。県や宇都宮市などが調査を進めた結果、整備費がモノレールの２～３割程度で抑えられるＬＲＴに決まった。高齢化社会を見据えて、車両の床が低くて乗り降りしやすいことも評価された。 一方、全国の既存のＬＲＴとは異なり、新たな軌道の敷設が必要だ。２０００年に就任した福田昭夫前知事（現衆院議員）は採算面などで計画に消極的で、０４年に推進派の福田富一知事とともに初当選した佐藤栄一市長も、反対の声を受けて２期目は慎重姿勢に転じた。リーマン・ショックも計画を滞らせた。 再び動き出したのは、導入を最大の争点とした１２年１１月の市長選で佐藤市長が３選を果たした後だ。その１年後には、芳賀町までの延
