前々回に、スティグリッツの講演を聴いてきた話を書いた(スティグリッツ氏の講演を聴いてきた - hiroyukikojimaの日記参照のこと)。それは、故・宇沢弘文先生のメモリアル・シンポジュウムでの講演だった。ぼくは、以前に、スティグリッツの『世界を不幸にしたグローバリズムの正体』徳間書店を読んで、「スティグリッツの論文に感じるシャープさが全く見られない、ぼけちゃったんじゃあるまいか」と、残念な気持ちと心配な気持ちが勃興し、その後のスティグリッツの著作を追ってこなかった。 でも、今回のメモリアル・シンポジュウムを聴いて、そんなことはない、と悟った。そればかりではなく、「スティグリッツこそが宇沢先生のアメリカでの生粋の後継者なんだ」と気づかされた。宇沢先生の日本のお弟子さんたちは、新古典派時代の先生の業績を受け継ぐ人と、制度学派としての先生の思想を受け継ぐ人に完全に分断されてしまい、その両方
evolution-institute.org 今回紹介するのは、心理学者で疑似科学批判者であるマイケル・シャーマーがEvolution Instituteというサイトに掲載した記事。 記事の原題を全て訳すと「ツイートと石板について:古代の戦争と空白の石板論に関して、デビッド・スローン・ウィルソンへの返答」。 www.afpbb.com ケニアのナタルクで発見された1万年前の人骨に虐殺の痕跡があった、というニュースについて「空白の石板」理論に対する批判と結びつけたツイートをマイケル・シャーマーがTwitterに投稿したところ、そのツイートに対して進化生物学者のデビッド・スローン・ウィルソンが反論を行い、ウィルソンとシャーマーの二人がそれぞれ記事を執筆してEvolution Institueに掲載した…という流れのようだ。 「古代の戦争と、空白の石板論」by マイケル・シャーマー ケニアのナ
米国の調査によれば、経済的な成功者ほど富の再配分に否定的である一方、低所得層ほど現在の税率に寛容であるという。そして再配分に対する個人の見解は、「自身を勝ち組と思うか、負け組と思うか」によって――実際の収入とは関係なく――左右されることがわかった。 公平性、能力、信頼についての人の考え方は、自身を「勝ち組」と思うか「負け組」と思うかによって変わるのだろうか。 新たに発表された研究結果によれば、その答えはイエスである(ノースカロライナ大学のジャズミン・ブラウン=イアヌッツィ、クリスジェン・ランドバーグ、キース・ペイン、およびデューク大学のアーロン・ケイによる研究の英語概要)。このテーマを探るため、彼らはオンラインゲームを活用して、人々の強い関心事である「富の再配分」に関する意識を調査した。 論文執筆の過程で行われた一連の実験のうち、とりわけ興味深いものがある。研究チームは株式市場をモデルにし
池内恵(いけうち さとし 東京大学准教授)が、中東情勢とイスラーム教やその思想について、日々少しずつ解説します。有用な情報源や、助けになる解説を見つけたらリンクを張って案内したり、これまでに書いてきた論文や著書の「さわり」の部分なども紹介したりしていきます。
「影響力の武器」を久しぶりに読んだ。内容が多岐にわたるため、頭の整理のために内容をまとめた。 【関連エントリー】 一流のプロは「感情脳」で決断する(2011年8月6日) ゼロリスク幻想が生まれる背景とリスクコミュニケーション(2011年11月22日) 影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか 作者: ロバート・B・チャルディーニ,社会行動研究会出版社/メーカー: 誠信書房発売日: 2007/09/14メディア: 単行本購入: 111人 クリック: 1,196回この商品を含むブログ (217件) を見る 「影響力の武器」では、直感的な処理を行う自動的な反応のことを「カチッ・サー」という言葉で表現している。動物のなかにあるテープレコーダに行動パターンが録音されており、「カチッ」とボタンを押すとその場面に適したテープが「サー」と動き出すことを表現している。人間の行動の多くも自動的、紋切り
ツイートに位置情報を追加する 位置情報と一緒にツイートした場合、Twitterはその位置情報も保存します。 毎回ツイートする際に、位置情報を付加する/付加しないを選択することができ、いつでも過去の位置情報を全て削除することも可能です。 詳しい説明
日銀法改正に賛成=コミットメントの意味を理解しているということ。日銀法改正に賛成だけど、日銀だけでデフレ脱却できないなんて言ってる奴はまったく信用できない。類型として、金融緩和には賛成だけど公共事業しなきゃデフレ脱却できないも同じ。これらはまとめて日銀理論です。
星海社ウェブサイト『最前線』において6月中旬の開始を予定している大塚英志氏の新連載『角川歴彦とメディアミックスの時代』の公開に先駆けまして、大塚氏から緊急寄稿がありましたので急ぎ僕のブログを通じて公開いたします。タイトルは「企業に管理される快適なポストモダンのためのエッセイ」。 先日発表されたKADOKAWA・DWANGOの誕生が放つ巨大な重力から逃れて生きることは、ライトノベル、漫画、アニメ、ゲーム、ネットなどのただ中で生きている僕たちにとってはほぼ不可能な状況になることでしょう。だからこそ、僕たちはたった今、個人個人が真剣にこのKADOKAWA・DWANGOの合併劇について考えるべきなのではないでしょうか。そういった意味で、この緊急寄稿は必読のテキストであると考えます。 また、新連載『角川歴彦とメディアミックスの時代』では、「メディアミックス」の誕生の原点とされる80年代史と角川源義、
http://www.nikkansports.com/general/news/p-gn-tp0-20140429-1292701.html担当者の発言がどこからどこまでなのかがわかりにくい。また、担当者とは何の担当者なのか。ゼンショーの広報部なのか、それとも別の担当者なのかがわからない。簡単に言うと、どこからどこまでが真実なのか、それとも幸福の科学式のイタコ担当者なのかが判別できない。どうにも、世間一般のすき家のイメージをそのまんま代弁する形で記事を書いているのではないかという気がしている。1 牛丼チェーン大手「すき家」が人手不足で苦しんでいる。2 店舗リニューアルのために3月中旬から一時閉店させていた100店以上が、店舗従業員などが集まらず開店できずにいることが、28日までに分かった。3 すき家を運営するゼンショー広報部によると、3月中旬から改装のため167店舗を随時閉店。4月下旬ま
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く