1月30 今井宏平『トルコ現代史』(中公新書) 7点 カテゴリ:歴史・宗教7点 シリア内戦、ISの台頭とISの引き起こすテロ、ヨーロッパの流れこむ大量の難民、こうした問題が中東とヨーロッパで起こっていますが、その中東とヨーロッパをつなぐ存在であり、またこれらの問題のキープレーヤーでもあるのがトルコ。 この本はそんなトルコの共和国建国から現在にいたるまでの歴史を辿った本です。トルコの政治家といってもムスタファ・ケマルと現在のエルドアンくらいしか思い出せない人も多いと思いますが、そのケマルとエルドアンの間を埋めることで、現在のトルコが抱える内政・外交上の問題が見えてきます。 目次は以下の通り。基本的にまずは内政について述べ、ついでその時代の外交をまとめるという構成になっています。 序章 トルコはいま、何を目指しているのか 第1章 トルコ共和国の国家建設 第2章 複数政党制下における混乱 第3章