F1世界選手権のコンストラクターズ部門で10チーム中の9位に低迷しているマクラーレン・ホンダについてここ1週間あまり、マクラーレンとホンダの不協和音を思わせる報道が相次いだ。大まかにいえばマクラーレンのエリック・ブーリエ・レーシングディレクター(41)=フランス=が、不調の原因はホンダ製パワーユニット(ハイブリッドエンジン)の性能と信頼性不足にあると漏らし、ホンダの新井康久F1プロジェクト総責任者(58)が不快感を示したというものだ。 騒動の発端の1つは、英国籍のマクラーレンにとって母国GPとなった3−5日の英国GPを前に、昨季のコンストラクターズ部門で5位だったマクラーレンが現在の順位のまま今季を終えた場合、年間成績に応じて分配される賞金が5000万ドル(約62億円)も減ると報じられたことだ。これを受けて英国GP会場で報道陣が、「こんなことでいいのか」とブーリエ氏に迫ったのだ。 ブー