<霧笛>役目終え姿を消す 3年計画で信号所全廃 今年度中、道内7カ所も /北海道 5月4日16時3分配信 毎日新聞 ◇海保「役目終えた」 「ボー」「ボー」。暖流と寒流がぶつかって夏に濃霧が発生しやすい道東の太平洋側で、音で船舶の安全航行に大きな役割を果たしてきた「霧笛」が姿を消そうとしている。海上保安庁が07年度から3年計画で「霧笛」を発信してきた霧信号所の全廃を進めており、道内にある7カ所の霧信号所も来年3月末までに消える。 レーダーや全地球測位システム(GPS)がなかったころ、船乗りにとって十数メートル先も見えない白い海霧が流れてくると、頼りになるのは霧笛だけだった。しかし、レーダーやGPSなど最新の計器類が船舶に搭載され、視界不良時でも簡単に測位が可能になった。そのため、同庁は「役目を終えた」と判断。1968年には全国に53カ所(道内は28カ所)あった霧信号所は、いまや全国で8カ