デジタルネイティブという言葉が生まれて何年が経っただろうか。最近、様々な事柄が「デジタルネイティブ」(本記事では、とくに「ネオ・デジタルネイティブ」と呼ばれる階層に焦点を当てている)の一言によって美化されてしまっているのではないか、と感じることがある。直近で言えば、「NewsWalker(ニュースウォーカー)|総合エンタメ情報サイト」という記事に代表されるように……。 正直この手の言葉の意味遷移、つまり「デジタルネイティブという言葉は昔はこういう風に使われていたのに…」ということを述べても意味がない。それは、これらの言葉は意味が同定されないことに意味があること、逆にそのことが「デジタルネイティブ」という言葉によって美化されている出来事を、よりその方向に加速させてしまいかねないためである。また、この記事では根本的な「デジタルネイティブ」批判をすることはないし、私は「デジタルネイティブ」という