3年間に何度も通った職員室前で井上ひなたさん(右)と恩師の森克也教諭=兵庫県宝塚市中山五月台1の県立宝塚東高校で、大笹久光撮影 恩師と3年、素数を研究 井上ひなたさん(18)=宝塚市 「素数」(2、3、5、7など、1より大きく、1とその数以外では割り切れない数)を巡る、県立宝塚東高校(宝塚市中山五月台1)の3年、井上ひなたさん(18)=今春卒業=の論文が、高校生の数学研究を紹介する海外のウェブサイトの研究誌に掲載されることになった。 井上さんが研究を始めたのは1年の夏。「先生から『研究をしないか』と声をかけてもらったのがきっかけ」と振り返る。1年から3年間、数学の教科担当の森克也教諭(33)が論文を指導。卒業までに成果を論文にまとめて研究誌に投稿するという目標を設定し、さまざまな数学の定理などを教えた。