2016年1月に「メイカーズのエコシステム」(インプレスR&D)を出版した。原稿はほぼ2015年に書いていた。そして2020年7月31日に「プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション」(共著、KADOKAWA)を出版する。 どちらの本も、出版の言い出しっぺは僕だが、全体はニコ技深センコミュニティという、僕とJENESISの藤岡さんが共同発起人になって始めたコミュニティで話し合って寄稿してもらい作ったものだ。メイカーズのエコシステムがMakerを前面に押し出したのに比べて、今回のプロトタイプシティはビジネス本的な内容になっているが、どちらの本でも自分のパートではMakerムーブメントの可能性、Makerがどうやって社会を変えていくかについて紹介している。 同じことを5年の間隔を開けて説明するのは良い機会なので「この5年間で変わったことは何か、未来予測が当たったところと外れたのはどこか」
トヨタ自動車は1月7日、あらゆるモノやサービスがネットを介してつながる都市「コネクティッド・シティ」を静岡県に建設すると発表した。2020年末に閉鎖する東富士工場(静岡県裾野市)の跡地を利用し、21年初頭に着工。将来的に約71万平方メートルの街を作る計画だ。自動運転・ロボット・スマートホーム技術などを試験的に導入し、有用性を検証する。 街には「Woven City」(ウーブン・シティ)という愛称も付ける。初期はトヨタの従業員やプロジェクトの関係者など2000人程度が暮らす予定だ。住民は、室内用ロボットなどの新技術を利用できる他、センサーが取得した体調のデータをAIで分析し、健康状態を管理できる。 都市内部の道は、走行できる乗り物に応じて3種類に分け、それぞれを網の目のように織り込んだ構造にする。 道の種類は(1)多目的電気自動車「e-Palette」など、完全自動運転車や電気自動車のみが走
その発想はなかった、悪い意味で。家庭内暴力にスマートホームが使われるケースが増加中2018.07.02 07:3041,909 岩田リョウコ 便利の裏側にある闇。 スマートホームで生活がますます便利になる一方で、便利さを逆手にとった問題も増えていきています。New York Timesによると、ドメスティック・バイオレンス(DV、家庭内暴力)にスマートホームを使が使われるケースが増えてきているとのこと。心理的なDVや監視などに悪用されているんだとか。 スマートホームを使ったDVってどんなものかというと、温度自動調節器やインターホン、スピーカー、電灯などスマートホームに接続してコントロールできるものを使用して、パートナーにハラスメントを行なうなど。ある女性はエアコンを自分は触っていないのにオンオフを繰り返されたとか。また他の女性はドアの解除コードが勝手に何度も変更されたり、訪問者が誰もいない
IoTから脱落した巨人インテルの蹉跌、かくもIoTビジネスは難しい:IoT観測所(50)(1/3 ページ) IoTの団体や規格/標準についての解説をお届けしてきた本連載も最終回。最後は、団体ではなくインテルという特定の企業のこの数年の動向を紹介しながら、IoTというビジネスを総括してみたい。 2014年9月の第1回から4年に渡ってさまざまなIoT(モノのインターネット)の団体や規格/標準についての解説をお届けしてきた本連載だが、IoTそのものが成熟化の兆しを見せ、もう今さら団体を作ったところで主導権を取れる状況ではない。今後は、新しい団体を作るというよりも、既存の団体あるいは規格を使いながら、その中でどう差別化してゆくかという方向性に次第にシフトしつつあるのが現状だ。そんな訳で、切りのよい第50回となる今回でそろそろこの連載を終わりにしたいと思う。その最終回だが、団体ではなくインテル(In
「100年に一度の大変革」と言われる自動車のEV化や自動運転化の競争が象徴するように、新しいテクノロジーへの対応が企業の命運を分ける時代に突入している。大変革への対応に欠かせないのがオープンイノベーションである。その進め方を実践的に解説した書籍『新たなる覇者の条件』の著者が、最新の産業ニュースを踏まえながら、オープンイノベーション成功のポイントを紹介する。 前回は、トヨタの脱・自前主義を例にして、オープンイノベーションの5つのステップを解説した。今回は、5つのステップの4番目「プラットフォームを進化させる」について、建設機械(建機)大手のコマツを例に考えてみる。コマツは、新しいプラットフォームを作り、シェアリングビジネスに挑もうとしている。 国内のシェアリング経済は依然黎明期 近年、日本でもシェアリングエコノミーの市場成長が始まっている。野村総合研究所によると、2017年の国内ユーザー取引
話しかけるだけでさまざまな機能が利用できるスマートスピーカーや、ネット経由で自宅の鍵やエアコンの操作などが可能なスマートデバイスが人々の暮らしの中に次々に取り入れられるようになってきました。便利さの反面、その背後にある「ユーザーは監視されている」という忘れるべきではない側面について述べるTEDのプレゼンムービーが公開されています。 What your smart devices know (and share) about you | Kashmir Hill and Surya Mattu - YouTube 昨年の誕生日に、夫から「Amazon Echo」をプレゼントされてショックを受けたというカシミア・ヒル氏。ヒル氏と夫はテクノロジー業界でプライバシーとセキュリティの専門家として仕事をしており、そんな夫が妻へのプレゼントとしてAmazon Echoを選んだというのは、衝撃的な出来事だ
クレカのオーソリコスト軽減やIoTの「使った分だけ課金」など見込む MUFGとAkamaiは、そんな超高速の新型ブロックチェーンをペイメントでどう活用するのか。大きく分けて、「クレジットカードの少額決済」と、IoTの「使った分だけ課金」に商機があると見込んでいる。 クレカのオーソリコスト軽減 クレジットカードは、基本的に決済のたびに与信確認(オーソリ)をするため、決済ごとにオーソリの手数料がカード会社に掛かる。つまり、少額での決済が続くとカード会社の負担となる。 そこで、カードの与信枠の一部をブロックチェーンに切り出すことでオーソリ頻度を減らし、決済も高速に行おうというのがMUFGのアイデアだ。 例えば、100万円の与信枠があるクレジットカードの10万円をブロックチェーンに切り出すとする。オーソリは切り出し時の1回でよく、ブロックチェーン側は、内部的に10万円分のトークンを生成する。 5円
Amazon.comは、新型の「Amazon Echo」(99.99ドル)と「Echo Plus」(149.99ドル)、丸形スクリーンを備える「Echo Spot」(129.99ドル)、新型「Fire TV」スティック(69.99ドル)など一連の新製品を発表した。コネクテッドホームのビジョンを拡大し続けるのが狙いだ。 Amazonが自社のハードウェアを安価で販売しているのは、ハードウェア販売で利益をあげることは重視していないからだ(少なくとも当面は)。勝負は早い者勝ちで、他社より早く、一定数以上の家庭でシェアをとったメーカーが、事実上のスタンダードになる。 そして、Amazonは早くも大幅にリードすることに成功している。大きな要因は、初代のEchoが予想外にヒットしたことだ。デジタルアシスタントを組み込んだ(サーモスタットも火災報知器も内蔵していない)Bluetooth対応スピーカが、消費
脱家電見本市を掲げ、2回目の開催を迎えた「CEATECジャパン」。金融や住宅など「新顔」に注目が集まるが電機大手もキラリと光る技術を展示する。注目したのは人の感情をセンシングする技術だ。 10月3日に開幕した国内最大の家電・IT関連の見本市「CEATEC(シーテック)ジャパン2017」。出展する電機や電子部品大手の技術者の多くからは、決まって冒頭の言葉が出てきた。 昨年、あらゆるものがネットにつなるIoTなど「脱・家電見本市」を打ち出したシーテック。昨年はやや手探りだった電機大手だが、2回目となる今回は一般消費者ではなく企業に最新技術をアピールする「BtoB」(企業向けビジネス)見本市としての色が鮮明となったようだ。 感情をセンシングする 位置付けが変わったことで出展者も様変わりした。主催者によると、今年の出展社・団体数は667。昨年に比べて3%増にとどまるものの、約半数は初出展という。初
IoT(Internet of Things=モノのインターネット)という言葉は、現代のIT関連業界では最大の流行語だろう。デジタル的に接続可能なデバイスが全て、インターネットを介して通じ合う。そんな世界像から様々な技術や市場が生まれる、という期待感が世の中にあふれている。 その事情は米国でも変わらない。たまたまこの文章は米国ヒューストンのホテルで書いているが、雑誌やWebなどで見てもIoTの記事の注目度は高いようだ。先週もEmerson社(工場自動化メーカーの大手)が新しい顧客提案を発表したとか、SAP社がIoT部門を新設したとか(これはドイツ企業だが)、かまびすしい。 IoTには、スマホなど一般消費者向けデバイスをビジネスにつなげる面と、産業用途としてIoTを利用する面とがあり、後者を区別のためにIIoT(Industrial IoT)と呼んだりしている。調査会社ARCの発行するIIo
[速報]リアルタイムなルールエンジン搭載の「IoT Cloud」をセールスフォース・ドットコムが発表。マイクロソフトがパートナーとして採用。Dreamforce 2015 セールスフォース・ドットコムは同社の年次イベント「Dreamforce 2015」をサンフランシスコで開催しています。9月16日(日本時間17日早朝)に行われた基調講演で、同社は新サービス「IoT Cloud」を発表。IoT市場へ本格参入しました。 IoT Cloudの特長は、「Thunder」と呼ばれるリアルタイムなルールエンジンを搭載し、それが同社の既存サービスであるCRMなどと連係している点にあります。 ルールエンジンには同社のCRMサービスなどが持つ顧客情報やサポート情報などを基にしたルールを設定することができ、データから顧客に対するアクションが必要となるような状況、例えば顧客に納品したデバイスが故障しそうな兆候
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く