2009年05月26日16:00 カテゴリ書評/画評/品評Psychoengineering 生まれつきの悪人はいるのか? - 書評 - 悪の遺伝子 イースト・プレス石井様より献本御礼。 悪の遺伝子 Barbara Oakley / 酒井武志訳 [原著:Evil Genes] 実はゲラ段階より拝読している。オビを書くためである。以下がそのオビである。 遺伝子が脳を生み、脳が行動を生み、そして行動が善悪を生むのだとしたら、悪の遺伝子は確かに存在しうる。しかしそれは、「二十世紀最悪の思想」である優生学の復活なのか? 悪女な姉を持った著者の「内なる旅」の行き着く先は? 本書は心理学と大脳生理学の間に生まれた、おそるべき鬼子である。 本書「悪の遺伝子」は、タイトルどおり、遺伝子という、我々が先天的に与えられる、すなわち我々には選びようがないものが、いかに我々の行動を左右するかを、今までの「やったこ