「アリさんマークの引越社」で知られる「引越社関東」社員の男性(34)が先月30日に、不当な異動や「罪状」と題した懲戒解雇文書を全支店に掲示され名誉を傷つけられたとし、会社を相手に東京地裁で係争中の訴訟に損害賠償を加えた件について1日、井ノ口晃平副社長らが取材に応じた。 正午頃、男性が加入する労働組合「プレカリアートユニオン」の街宣車が都内の同社前に陣取り、大音量で主張を繰り返すやり方に「労働基準監督署で残業代は払っていると認められていながら『残業代が未払い』と叫び続けている。これは脅迫と一緒」と抗議した。 男性が陳述書などで主張する点とも食い違いがあった。男性は労働組合への加入が営業職からシュレッダー係への不当異動につながったと主張するが、会社側は「お客さんがいる営業職なのに8カ月で7回も遅刻。交通事故を起こし、人身事故だったがおわびにも行かなかった」と反論。それらが理由で「彼が勤務可能な