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志賀直哉の「和解」を読んだ。凄まじかったのは中盤。生まれてまだ間もない娘が亡くなるシーンだ。 まずこの物語の主人公は、父親とのイザコザで癇癪を起こして妻を突き飛ばしたり、「あんまりいじめて乳が出なくなるのもよくない」とか吐露するような人物。父親にかなり酷いことも言ったらしい(こういった、実は誰もが持っている心の汚さもあけすけに語るから、私小説は凄い)。まあでもこの頃の時代の小説、夏目漱石でも内田百閒でも、大抵奥さんにこのような態度をとっているようので、これが普通なのかもしれない。 そのような主人公なので、娘が具合を悪そうにしているシーンでも「吐いたんなら今日は乳をやらずに寝かせておけ」とか言っている。でも、娘はいつまでも泣き止まず、だんだん顔色が悪くなってくる。いざこれは危ないと認識した時には、娘を抱えて裸足で飛び出し、膝まで泥塗れになりながら医者の家まで翔けていくのだ。 その後、たくさん
ちきりんさんのブログで、仕事と家庭の両立についての記事がアップされていた。 仕事と家庭の両立なんて、目指すのやめたらどう? - Chikirinの日記 この考え方について、色々な意見があると思うし、ちきりんさんの言いたいことと思われる「終身雇用」についてはそういう考え方もあるなあとは思う。 ただ、共働き育児をしている私の感覚とは違う点があった。以下私の感覚。 家事ってそんなに大変? 「家に帰ってからの家事が相当大変」とのことだが、家事って結局のところ作業だから、慣れれば大したことがないというのが私の感想。 私自身、毎日、洗濯機を回し、家族分の朝ご飯と夕ご飯と、自分と妻の弁当を作るなど、家の家事のだいたい7割くらいを担当しているけど、そんなに負荷は感じない。慣れれば何も感じず、自然に体が動くようになる。 料理はレシピ通りに作れば出来る。 洗濯は、洗濯機を回し干すだけ。 洗い物は食洗器に入れる
現在、『週刊少年マガジン』で連載中の漫画『聲の形』は、読み切りとして2011年の『別冊少年マガジン』に初めて掲載された際に、小学校を舞台に、いじめを受ける聴覚障害者のヒロインをけなげに描くことに対する批判も含め、読者から様々な反応が生まれた作品だ。「なにがそんなにヤバいのかまだよくわからない」と語る作者・大今良時氏。大今氏は『聲の形』で何を描こうとしているのか、学校生活をどのように過ごしていたのか、荻上チキがインタビューを行った。(構成/金子昂) 荻上 お会いできてうれしいです。『聲の形』は様々な読み方ができる優れた作品で、楽しんで読んでいます。特に、いじめの構造を端的に抉り出しているな、と思いました。多くのいじめ描写は、いじめっ子をわかりやすい悪者として描くことが多いんですが、いじめっこ/いじめられっ子というのは固定的なものでもないし、教室内の秩序の在り方によって、流動的に発生してしまう
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