NHKの報道番組「ニュースウオッチ9」(総合・夜9時)で放送された新型コロナウイルスに関連するVTRの内容を巡り、コロナワクチン接種後に死亡した人の遺族でつくる団体「繫(つな)ぐ会(ワクチン被害者遺族の会)」が「取材の趣旨と違う形で遺族のコメントが放送で使われた」などとNHKに抗議していたことがわかった。 VTRは約1分間。「戻りつつある日常 それぞれの思い」のテロップを画面右上に表示し、コロナを巡る複数の人々のコメントをつなぎ、最後に「少しずつ明るい未来へ」と締めくくる構成だった。新型コロナの感染症法上の分類が季節性インフルエンザと同じ5類に引き下げられて1週間経った15日に放送された。 繫ぐ会からは遺族の男女3人が出演。「いったいコロナって何だったんだろう」「5類になったとたんにコロナが消えるわけではない」「風化させることはしたくない」「遺族の人たちの声を、実際に届けていただきたい」と