誰も拒まない、誰も愛さない。美しい寝顔で、皆を幸せな気分にさせるだけ。純白のドレスに包まれ、眠っている美人を、世界中の街角に配置しよう。労働者たちは癒され、いっとき日々の疲れを忘れるだろう。そして眠れる美人は、平和の象徴となるだろう。その安らかな寝顔を、誰が壊したいと思うだろうか?世界中の誰もが愛す存在、そんな奇跡のような存在。これほど完璧な神は存在しない。これほど完璧な宗教は存在しない。まさに、天使だ。天使なのだ。世界は平和になるだろう。争いごとは起きなくなるだろう。そうしたら、無職の僕は、今はまだ天職が見つかっていないけど、見つけてしまうだろう。天使の、管理役だ。僕は、天使たちが、心地よい眠りにつけるように、世話をするんだ。服を脱がせ、美しい身体を濡れタオルで丁寧に拭くだろう。愛を込めて。天使たちの代わりに、僕が咀嚼して柔らかくした、フードを口移しで与えよう。愛を込めて。天使たちの顔を