財務省に異変! 安倍官邸に付き従う主計局長に批判噴出 最強官庁でいま、若手はやる気を失い、幹部は無力感にさいなまれている 原真人 朝日新聞 編集委員 財務省といえば「官庁の中の官庁」といわれ、国家の財布のひもを握る最強官庁である。その超エリート集団がいま「危機」に瀕している。 一昔前の財務省は、国の財政を脅かすことなら、時の政権だろうと、与党の大物政治家だろうと、言わねばならぬことを言い、拒まねばならぬことは拒んでいた。それが国家の屋台骨を支える財政当局としての責務だと組織の誰もが信じていた。 ところが、第2次安倍政権の7年半でそのありようは大きく変わってしまった。とくに、ここ1~2年は、官邸主導の予算バラマキ路線に主計局が積極的に手を貸す事例が目立っている。 新型コロナウイルス感染防止のための1次補正、2次補正の予算編成をめぐっては、いくつかの予算項目のあまりの放漫ぶりに、省内やOBから