授業料改定及びそれと組み合わせて実施する学生支援拡充の方針に関して決定しました。また、今回の決定に関して総長のメッセージを公表します。 令和6年(2024年)9月24日 東京大学
── 2020年以降は、どのような動きがあったのでしょうか? 2020年にアラブ首長国連邦(UAE)とイスラエルが国交を正常化しました。これ以後、湾岸諸国やアラブ諸国の間でイスラエルとの関係を見直し、正常化に向かう動きが進みました。これをユダヤ教、キリスト教、イスラーム教に共通する預言者アブラハムにちなんでアブラハム合意と呼びます。アメリカのバイデン政権は、サウジアラビアとイスラエルの国交正常化に向けた交渉を仲介し、サウジアラビアがイスラエルとの国交を正常化すれば、アメリカはサウジアラビアの安全を保障すると確約していました。 サウジアラビアのサルマーン国王周辺は、1967年の戦争以前の国境での二国家共存によってパレスチナ問題を解決し、アラブ諸国がイスラエルを承認して国交正常化する、という2002年アラブ平和イニシアチブの原則に変わりがないことを一貫して明言しています。しかし、ムハンマド皇太
東京大学における性的指向と性自認の多様性に関する学生のための行動ガイドライン 東京大学は、「東京大学憲章」及び「東京大学ダイバーシティ&インクルージョン宣言」を制定し、構成員の多様性が本質的に重要な意味をもつことを認識に立脚して、すべての構成員が差別されることがないよう保障することを掲げています。東京大学では、こうした理念の実現に向けた取組の一環として、学内意見公募を経て、性的指向と性自認の多様性に焦点を当てた行動ガイドラインを策定しました。 東京大学は、「多様な構成員が相互の交流・対話によって視野を広げ」ることを目指し、「魅力あるインクルーシブキャンパスを実現する」ことによって、「誰もが来たくなる大学」(以上は「UTokyo Compass」より)となることを切に望んでいます。みなさんの全員が、かつその一人ひとりが、どのような性的指向あるいは性自認をもつものであろうとも、東京大学は多様性
レヴィ=ストロースの70年来の謎を進化シミュレーションで解明 - 文化人類学の基礎「親族の構造」を数理モデルで生成 - 研究成果 多くの人間社会において社会関係は血縁関係によって決まっていて、文化的に同一の集団内では近親者でなくともインセスト・タブーによって婚姻が禁じられている。また集団間の婚姻・親子関係の総体を親族構造と呼び、特に二つの集団間で結婚する限定交換、三つ以上の集団間で一方向の女性の流れがある全面交換などが見出された。しかし、それらの多様な親族構造がいかにして生起するかは明らかでなかった。東京大学大学院総合文化研究科の板尾健司大学院生と金子邦彦教授は、計算機上で原始社会のモデルを用いて親族構造の進化を議論した。婚姻が集団間の協力を促しつつ婚姻上のライバルとの競争をもたらすことを考慮し、社会の時間発展のシミュレーションを行った。その結果、文化人類学者たちが発見した婚姻規則や多様な
新入生の皆さん、そしてご家族、ご親族の皆さま、おめでとうございます。 私自身も東大の卒業生ですので、入学時の受験戦争からの解放感、新しい学生生活を始めるわくわく感は、今もよく覚えています。 長い受験勉強が終わって、ついに自由。たくさん遊んで、恋人作って、ガンガンやっていいと思います。 同時に、大学の4年間は、「自分で創り、自分で切り拓く、自分の人生」のスタート地点です。そしてこれからの皆さんの人生の中で、一番自由に、自分の器を広げ、自分の夢を探して突き進める時期でもあります。 私は東大卒業後、発展途上国を日本の立場から支援する国際協力機構JICA、民間の経営コンサルティング会社のマッキンゼーの日本オフィスと南アフリカオフィス、世界銀行、それからビル・ゲイツがマイクロソフトを辞めて、途上国の保健医療の問題を解決するために作ったゲイツ財団で、世界の貧困や感染症に立ち向かう仕事をやってきました。
ロシアがウクライナに侵攻してから約1か月。ロシア軍による攻撃が続き、民間人の被害が広がっています。ロシアが軍事侵攻に踏み切った背景に何があるのか。これまでの二国間関係、プーチン大統領の「ネオナチ」発言などについて、歴史社会学の観点からロシア・ユダヤ史やナショナリズム論などを研究し、教養学部でロシア・ウクライナ関係についても講じてきた鶴見太郎准教授に話を聞きました。 © Oleksli / Adobe stock ―― これまでのウクライナとロシアとの関係について教えてください。 ウクライナとロシアとの関係は、必ずしも全貌が明らかではないキエフ・ルーシ(9~13世紀、ロシア人とウクライナ人、ベラルーシ人の共通の起源とされる)の時代を別にすると、ロシア帝国の時代にさかのぼります。 現在のウクライナの大部分はそれまでポーランド・リトアニア王国の領域でしたが、東部地域は17世紀にロシアの支配下に入
東京大学と落語芸術協会は、SDGsを基盤に協定等を視野に入れた連携を模索しています。8月18日には、 両組織の交流を象徴するイベントとして、2006年度総長大賞を受賞した本学卒業生、春風亭昇吉さんの真打昇進披露落語会を安田講堂で行いました。ご本人の敬愛する3人の師匠が並んで口上を述べ、落語を披露した会の模様と、当日行った記念座談会の内容を紹介します。 ❶春風亭昇吉師匠。❷愛弟子の成長を見届けた春風亭昇太師匠。❸俳句より落語の名人になるよう後輩へアドバイスした立川志らく師匠。❹「笑点」より「新婚さんいらっしゃい!」を勧めた桂文枝師匠。❺東大落語研究会の後輩二人が司会を担当しました。❻落語会終了後には藤井総長も含めて一同で記念撮影。 春風亭昇吉こと國枝明弘さんは、岡山大学を経て本学の文科二類に入学し、2007年に経済学部を卒業しました。在学中には落語研究会(落研)で活動し、その目覚ましい活躍に
総合図書館本館4Fに開設されたアジア研究図書館 2020年11月26日、東京大学附属総合図書館の別館竣工、本館の改修工事、アジア研究図書館開館を含む「新図書館計画」がすべて完了し、学内関係者によるグランドオープン記念式典が開かれました。 新図書館計画の構想から約10年を経て、総合図書館は120万冊の蔵書を合理的に管理し、歴史と伝統を大切にしながらもデジタル時代の研究と教育を支える空間に生まれ変わりました。本館の1Fの記念室や3Fのホールは、創建当時の美しい意匠を復元。別館には約300万冊の収容力を持つ地下40メートルに及ぶ自動書庫や、学習やイベントのためのスペース「ライブラリープラザ」が設けられています。 五神真総長は式典の挨拶で、総長就任直後の6年前にちょうど改修工事が本格化したこともあり、任期中のさまざまな出来事や行ってきた改革の中でもとりわけ印象深いと述べました。一時はコンクリートミ
東京大学大学院総合文化研究科の水野 英如助教、池田 昌司准教授、中国・上海交通大学のトン フア(Tong Hua)准教授、フランス・グルノーブル大学のモッサ ステファノ(Mossa Stefano)教授は、ガラス中の分子の熱運動をコンピュータシミュレーションによって詳細に観察・解析し、通常の固体では起こり得ない、特異な分子運動が生じていることを発見しました。 固体中の分子は、熱(温度)によって絶えず運動しており、この熱運動が熱容量や熱伝導率といった固体の物性・性質を決めています。つまり、固体の物性を理解するためには、分子の熱運動を理解することが必須なのです。通常、固体中の分子は、ある一つの配置のまわりを“振動”しています。ところが古くから、ガラスには分子の振動運動のみでは説明できない物性があることが指摘されており、したがって、振動以外に何か別の分子運動が存在することが示唆されてきました。
“With-Corona” “Post-Corona”の新しい大学の創造に向けて 東京大学の学生・教職員のみなさん 東京都を含めすべての都道府県の非常事態宣言が解除され、ようやく日本列島全体が回復プロセスに向かうことになりました。みなさんも少しほっとされていることと思います。キャンパスで活動することだけでなく、屋外を自由に歩くことや、みんなで集まって会話するといった、これまでの日常生活で当たり前と思っていたことが大きく制限されました。こうした事態は、本学の長い歴史を振り返っても初めての経験でした。 そのような厳しい状況下において、オンライン講義で学びをつないだ学生のみなさんと教員の方々、慣れないテレワークで業務をこなしながらそれを支えてくれた職員のみなさん、そして、研究室への出入りがままならないなかでも、学問への情熱を持ち続け、研究を続けた学生・研究者・教員のみなさん、すべてのみなさんの熱
東京大学の学生・教職員のみなさん 外出の自粛が続いていますが、みなさんは元気に過ごしておられるでしょうか。 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的な拡大によって、これまでにない規模での被害や生活の変化が生まれています。病と闘う最前線の医療の現場では、日々過酷な業務が続いています。新型コロナウイルス感染症医療に従事されている教職員のみなさんに、心からの敬意と感謝の意をお伝えしたいと思います。 まだ治療における特効薬は模索中で、3密(密閉・密集・密接)の危険性を意識した人びとの自発的な行動変容が、感染拡大と被害を低減させる唯一の道となっています。その中で、国の緊急事態宣言と東京都の緊急事態措置は、5月31日まで延長されました。この措置は、研究・教育の場としての大学の基本機能を厳しく制限するもので、人と人とのコミュニケーションが重要な役割を担う大学にとって、大変つらい状況が続くこと
3月20日(金)、本学の教職員の1名が新型コロナウイルスに感染していることが判明しました。 この事態を受けまして、3月20日(金)に対策チームを設置し、保健所等の関係機関と協力しながら感染拡大の防止に尽力し、大学及びその周辺地域において安心した日常を過ごせるよう努力してまいります。 ※ 東京都が発表している番号129の方が、今回の感染者です。 ※ 感染者やその御家族の人権尊重・個人情報保護に御理解と御配慮をお願いします。
東京大学は、大学院情報学環 大澤昇平特任准教授(以下「大澤特任准教授」という。)について、以下の事実があったことを認定し、1月15日付けで、懲戒解雇の懲戒処分を行った。 <認定する事実> 大澤特任准教授は、ツイッターの自らのアカウントにおいて、プロフィールに「東大最年少准教授」と記載し、以下の投稿を行った。 (1) 国籍又は民族を理由とする差別的な投稿 (2) 本学大学院情報学環に設置されたアジア情報社会コースが反日勢力に支配されているかのような印象を与え、社会的評価を低下させる投稿 (3) 本学東洋文化研究所が特定の国の支配下にあるかのような印象を与え、社会的評価を低下させる投稿 (4) 元本学特任教員を根拠なく誹謗・中傷する投稿 (5) 本学大学院情報学環に所属する教員の人格権を侵害する投稿 大澤特任准教授の行為は、東京大学短時間勤務有期雇用教職員就業規則第85条第1項第5号に定める「
分子生物学の基本原理「セントラルドグマ」の理論的導出に成功 - 情報と機能の分業を「対称性の自発的破れ」により解明 - 研究成果 生命の根本原理の1つは、ゲノムと触媒の区別、すなわち遺伝と触媒の分業である。現在知られている生物ではすべてDNAなどの核酸分子が遺伝情報を担い、そこから一方向に情報が流れ、タンパク質がつくられ、それが触媒としてDNAを含む細胞内の分子の合成を助けている。 その一方で原始生命においてはゲノムと触媒は未分化であったと考えられている。 ではこのような役割の分化はいかに生じたのであろうか。 ニュージーランド・オークランド大学上級講師および東京大学生物普遍性連携研究機構客員准教授の竹内信人、 そして、東京大学大学院総合文化研究科広域科学専攻および生物普遍性連携研究機構の金子邦彦教授は、 触媒機能を持ち複製する分子が集まった原始的細胞のモデルを考え、それが進化しながら複製し
平成30年度東京大学卒業式 総長告辞 本日ここに学士の学位を取得し、卒業式を迎えられた10学部、3,017名の卒業生のみなさんに、東京大学の教職員を代表して心からお祝いを申し上げます。また、この日にいたるまで、長い年月、みなさんの成長を支えてこられたご家族の皆様方のご苦労に対し、敬意と感謝の意を表します。本学が送り出した卒業生は、みなさんを含め合計286,106名となりました。1989年1月に始まった平成という時代が今、幕を閉じようとしています。みなさんは平成最後の卒業生として、本学を巣立つことになります。 今からちょうど4年前の2015年4月、私は東京大学総長として初めての入学式に臨みました。みなさんの多くも新入生として、同じ式に出席されていたと思います。その席で私がみなさんに伝えたメッセージの中に、「多様性を活力とした協働」という言葉がありました。覚えているでしょうか。 それから僅か4
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