日本の将来への不安から、成長が続く新興国などの不動産投資を検討する人が増えている。東南アジアはもちろん、アメリカ本土やハワイ、オーストラリアの不動産も人気だ。しかし、知識がないまま購入しようとすれば、思わぬ落とし穴にはまる可能性があるのも否めない。そのため、なにかと面倒なことが多い海外不動産へ投資をする場合は、慎重に進めなければならない。今回は、いま人気の海外不動産についての心得やポイントを解説する。 海外不動産投資では、為替リスクやカントリーリスクなど、国内投資にはない特有のリスクがあるので気をつける必要がある。 為替リスクについては、コストが高いことから為替ヘッジを行うプロは必ずしも多くはない。アジア新興国は長期的にみれば為替が上昇する可能性が高い、つまり、将来円安になるので資金回収に有利という考え方もある。 また、国が違えば不動産に関する法制度や税制が異なるのは当然であり、かつ、ある