31年前、自動車レースの最高峰・F1とともに来日し、鈴鹿サーキットのおひざもと三重県鈴鹿市に根を下ろしたフランス人がいる。パン職人のドミニク・ドゥーセさん(57)。F1人気と同様、山あり谷ありの半生を歩んできた。 ドミニクさんは北部ノルマンディー地方リジュー市の出身。パリの一流店などで修業した。日本グランプリが鈴鹿で初めて開かれた1987年、サーキットやホンダの関係者から「日本に来てほしい」と誘われて来日。サーキットにとって、ほとんどが外国人からなる関係者の食事をどうするかが大きな課題だった。 ドミニクさんは当時26歳。故郷で店を持とうと思っていた矢先の要請だった。F1関係者や日本人に自分のパンを食べてもらうことは魅力的な挑戦。しかもオートバイに興味があり、「スズカ」という地名にも親しみを感じていた。 サーキットはベーカリーレストラン「ブーランジュリー」を開いた。場所は、敷地内にある遊園地
まるでデコトラと族車と霊柩(れいきゅう)車のテイストをド派手にリミックスしたような、異形極まりないトヨタ自動車の最高級セダン「センチュリー」。近づくと、「♪いしや~きいも~」の売り声がダブ・ミックスの重低音で鳴り響き、サツマイモの甘い香りが漂う。行く先々で物見の人だかりと行列ができる石焼きイモの移動販売車だった。 この車で各地を回って営業するのは、木崎公隆さん(38)と山脇弘道さん(34)によるアートユニット「Yotta(ヨタ)」。移動販売車に改造されたセンチュリーは、「金時」と名付けられたアート作品だ。さらに、実際に焼きイモを売り歩くことで生まれる購買客や見物人との掛け合いやその光景の路上における異物感も、丸ごとひっくるめて芸術活動だという。かつて日常にあった猥雑(わいざつ)な風景を、現代によみがえらせる試みだ。 2010年に東京・六本木の芸術祭に出品。以来、毎年冬になると大阪・ミナミの
NPO法人日本ジビエ振興協議会(埼玉県三郷市)は、捕獲した鹿やイノシシのジビエ(野生鳥獣肉)利用促進を狙いに「移動式解体処理車」を開発し、19日、新潟市内で披露した。長野県内を含む各地の山中では捕獲後、麓の解体施設まで運ぶのに時間がかかって鮮度が落ちるため、その場で埋められる場合も少なくない。新型車両を使えば、捕獲現場近くでの解体処理が可能となり、鮮度を保ったまま山中から運び出せるようになる。今後県内で実証実験を進め、全国各地での普及を目指す。 協議会によると、こうした車両は全国で初めて。狭い山道でも走れるよう2トントラックをベースに開発した。長さ約6・5メートル、幅約1・9メートル、高さ約2・9メートル。後部に内臓を取り出して皮を剥ぐ解体室があり、手洗い器や解体器具の殺菌設備なども備える。 枝肉は冷蔵室で低温保管でき、最大5頭の処理に対応可能。処理に使う水は500リットルを搭載でき、
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