戦時下の広島・呉を舞台にしたアニメーション映画「この世界の片隅に」(片渕須直監督)が12日、公開1周年を迎え、東京都内で記念の舞台あいさつがあった。主演の俳優のんさんは「1年上映するのは、すごいこと。胸がいっぱいです」と語り、集まったファンと一緒に喜びを分かち合った。 東京都新宿区の映画館「テアトル新宿」の舞台にあがったのんさんは、映画が公開された当時を振り返り、「すごい作品が完成したと興奮して、大切に届けなきゃ、と。使命感みたいなものを覚えながら初日を迎えて緊張しまくっていました」と語った。 また原作からカットされたストーリーを盛り込んだロングバージョンの制作については、客席のファンに向け、「みなさん、制作者の一員のように宣伝を、お願いします」と呼びかけて笑いを誘っていた。(松崎敏朗)