京都府綾部市黒谷町で800年続く伝統産業「黒谷和紙」の協同組合が、生活雑貨「無印良品」を展開する良品計画と、もみ紙を使ったポーチなどの商品を開発した。黒谷和紙としては初めての全国展開。雑貨大手との試みに、職人たちも和紙の新たな可能性を感じている。 良品計画から昨夏、世界中で長く使われてきた日用品を現代の規格に合わせる活動「Found MUJI」で取り上げたいと問い合わせがあり、黒谷和紙協同組合が調整を重ねてきた。 もみ紙の原紙を提供し、良品計画が加工、黒と生成り色のポーチやカードケース、ブックカバーを商品化した。イオンモール京都(京都市南区)や京都BAL(中京区)など府内の店舗だけでなく、東京や札幌、博多など全国の店舗で、黒谷をはじめとした国内各地の製紙産業を紹介する企画展とともに販売されている。 黒谷が全国規模の企画とタイアップするのは初めての経験。良品計画の広報・サステナビリティ部は「