岐阜県郡上市内最大級の旅館「ホテル郡上八幡」(同市八幡町吉野)が1日に営業を停止したことが、2日までに分かった。帝国データバンクなどによると、運営する千虎(ちとら)観光(同、中島規夫代表)はすでに事業を停止し、自己破産の申請準備に入った。負債額は約5億6千万円。併設するレストランと温泉施設も営業を停止した。 無料クイズで毎日脳トレ!入口はこちら 現在のところ、ホテルを他の事業者が引き継ぐ予定はないという。同社は、1972年に創業された前の会社を受け継ぐ形で、2008年に設立された。ホテルは1987年にオープンし、客室は約50室、宿泊定員約300人で市内最大級の規模。コンベンションホールや宴会場も備える。郡上おどりの観光客のほか、スキー客らも利用。踊りの体験会も開いていた。 規模を生かした団体客の受け入れに強みがあり、関西圏を中心に修学旅行の利用も目立ち、インバウンド(訪日客)の取り込みにも