夏場、教室の望ましい温度は「30度以下」ではなく「28度以下」-。文部科学省が4月、全国の小中学校や高校などの室温基準を約半世紀ぶりに見直し、全国へ通知した。学習環境の改善が狙いだが、普通教室でのエアコン設置率は自治体によって差があり、通知の恩恵を実感できる児童生徒は限られそうだ。 通知は校内の明るさや騒音の目安となる「学校環境衛生基準」の一部改正を受けた内容で、「10~30度」が望ましいとされていた教室の温度が「17~28度」に変更された。ただし、基準に拘束力はないため、努力目標だ。 1964(昭和39)年にこの基準ができてから、室温が見直されるのは初めて。背景には家庭でのエアコンの普及がある。同年当時は1.7%にすぎなかったが、現在は9割超。文科省の担当者は「昔は暑さにさらされるのが当たり前だったが、子どもを取り巻く温度環境は変わった」と話す。 ただ、文科省が実施した都道府県ごとの調査
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く