「本当に速い。現行モデルの2倍のスピードだ」 米アップルのフィリップ・シラー上級副社長は、6月8日に米国で開いた開発者向けイベント「WWDC 2009」の壇上で携帯電話の新モデル「iPhone 3G S」を発表し、胸を張った。 通信速度は現行モデルの2倍の最大毎秒7.2メガビット(メガは100万)。ソフト起動時間も短くなり、音声操作やビデオ撮影機能も加わった。 新モデル登場に沸き立つアップルファン。だが同イベントでは見た目の派手さはないものの、さらに重要な内容が明かされている。 それがiPhoneとiPod touch用の最新OS(基本ソフト)の「OS 3.0」。メディアやコンテンツといった異業種の企業を巻き込む地殻変動につながる可能性を秘める。 自在に画面の縮小拡大ができるなどハード面に注目が集まるiPhoneだが、真骨頂は利用者が「アプリ(アプリケーション)」と呼ぶ書籍や実用ソフト、ゲ