「オージーザス、ありがとう神よ」 決勝2本目、石焼き芋を売りながら「芋神様」になったとろサーモン久保田は、震える手でM-1優勝を神に感謝した。『M-1グランプリ2017』(テレビ朝日系列)、エントリー数4094組から漫才日本一の座に輝いたのはとろサーモン! 準決勝進出9回を経て今回初の決勝進出、15年目のラストイヤーでようやくつかんだ栄光だ。 「笑神籤(えみくじ)」の功罪 今回のM-1グランプリは、煽りVTRの復活や7人体制の審査員、客席の芸能人観覧(銀シャリとトレンディエンジェル)と、2010年以前の演出を再び取り入れていたように見えた。さらに新たに付け加えられたのが「笑神籤(えみくじ)」という新ルールだ。ネタ順を事前に決定せず、1本ごとにMCがくじで引き当てたコンビがネタを披露する。誰がいつネタを披露するかわからない。 このルールで最も影響を受けるのは「敗者復活組」だろう。例年、敗者復