横浜地裁で無罪判決を受けた男性(49)は通報者から一転、事故から約1年後に被告となった。 事故当日、車で仕事先に向かっていた。国道1号に入る信号機のない交差点で一時停止。未明の国道に、直進する車の明かりが見えたが、十分距離があると考え、左折した。直後、国道の対向車線にはみ出してトラックとぶつかる軽乗用車が見えた。男性はすぐに110番通報した。 警察から連絡があったのは事故の5カ月後。実況見分に立ち会った。左折時、軽乗用車と自分の車は100メートル以上離れていた、と何度も説明した。警察官は「よく考えて」と納得しなかった。みぞれ模様の悪天の中、現場の交差点で約2時間続いた押し問答の末、「自分から約50メートル右側で軽乗用車を見た」との調書が作成された。 男性の車は衝突していない。「まさか罪に問われると思わなかったので、警察官の言い分に折れた」と振り返る。その後、男性は調書などを基に進路妨