多発する自転車事故を抑止しようと、府警は1日から、飲酒運転や信号無視などの違反に対し、警告や指導をせずに交通切符(赤切符)を交付する取り組みを始める。通常は指導などに従わない場合に切符を交付するといい、全国的にも厳しい取り締まりとなる。 違反の対象とするのは、信号無視▽飲酒運転▽2人乗り▽通行禁止違反▽無灯火▽一時不停止▽制動装置不良(ブレーキのない競技用自転車・「ピスト」など)-の7つ。 「碁盤の目」ともいわれる細い路地が多い古都・京では見通しの悪い交差点が多く、事故が多発。自転車と歩行者の人身事故は昨年1年間で56件だったが、今年は10月末現在ですでに50件と増加傾向にある。 このため、府警は「事故抑止には悪質な自転車運転の取り締まり強化が必要」と判断したという。 警察庁も10月、全都道府県警に対し「自転車の通行は車道が原則」などの交通ルールを改めて徹底するよう通知した。速度が出やすく