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ブックマーク / synodos.jp (9)

  • 「女性にリーダーは向かない」というジェンダー・バイアスをなくそう/野村浩子 - SYNODOS

    もう元には戻れない――。コロナ禍を受けて、働く側も、企業も、そして自治体や自治体も模索が続く。過去の延長線上に、新たな社会は構築できない。社会を再構築するにあたって求められる重要な視点のひとつが、ジェンダー目線である。 政治の世界においては、女性活躍推進といいながらも、働く女性の「ケア労働」に対するフォローが欠けていたことが、今回のコロナ禍で明らかになった。働く女性は職場の仕事に加えて家事育児・介護といったケア労働を担い、ダブルワーク、トリプルワークになっている。日はOECD諸国のなかで最も、有償労働は男性に偏り、無償労働は女性に偏っている。日人女性の有償労働、無償労働を足し合わせた総労働時間は日人男性よりも長く、OECD諸国のなかで最長である。付言するなら、日人女性の睡眠時間は最も短い。女性が輝く社会というキャッチフレーズの裏には、女性が睡眠時間を削って無償労働を担う姿がある。

    「女性にリーダーは向かない」というジェンダー・バイアスをなくそう/野村浩子 - SYNODOS
  • 「同性カップル、里親に」報道から考える今後の課題/一般社団法人レインボーフォスターケア代表理事 藤めぐみ - SYNODOS

    「同性カップル、里親に」報道から考える今後の課題 一般社団法人レインボーフォスターケア代表理事 藤めぐみ 社会 #里親#同性カップル#養子縁組 2017年4月5日から6日にかけて、大阪市が男性カップルを養育里親に認定したことに関して、多くの報道がありました。また、翌7日には塩崎恭久厚生労働大臣が記者会見において、同性カップルの里親を容認する発言をしました。 それらの報道を受けて、ネット上でさまざまな意見が交わされています。 いくつかの意見に見られる誤解、そしてこの報道から新たに見えてきた課題について述べたいと思います。 「男性カップル 里親に」のニュースは各紙が大きく報じた ネット上に、「先進国では同性婚の権利が先で、養子縁組の権利が後に認められたのに、日は逆の動きになった。すごいことだ」というような意見が見られます。 しかし、それは間違いです。今回の報道は「養子縁組制度」ではなく、「里

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  • 性別違和を有する方々が挑む性別二元論からの脱出――出生時とは異なる性別で生きる/西野明樹 - SYNODOS

    性別違和を有する方々が挑む性別二元論からの脱出――出生時とは異なる性別で生きる 西野明樹 臨床心理士、心理学博士 社会 #いのち リスペクト。ホワイトリボン・キャンペーン#性同一性障害#性別違和感 ―――あなたの「性別」は? この問いの答えに窮したことはあるでしょうか。 大抵の人は、“男性”あるいは“女性”と即答できると思います。ですが、さまざまな理由によって、この問いを前に立ち尽くすことになる方々がいます。産まれたときに“男性”か“女性”のどちらかに指定された「性別(gender)」(以下、身体的性別とします)と自らの性別に対する認識(以下、性自認とします)とが合致していない方たちも、その一例です。 精神医学の分野では、こうした性別に関する不一致が人にもたらす不快感を「性別違和感」と呼び、その精神的苦痛によって健康な生活機能が障害されている場合には、「性同一性障害(gender iden

    性別違和を有する方々が挑む性別二元論からの脱出――出生時とは異なる性別で生きる/西野明樹 - SYNODOS
  • 町に、舞台芸術祭という「フラグ」を立てる――KYOTO EXPERIMENTの取り組み/橋本裕介×森山直人 - SYNODOS

    町に、舞台芸術祭という「フラグ」を立てる――KYOTO EXPERIMENTの取り組み 橋裕介×森山直人 社会 #SYNODOS演劇事始#KYOTO EXPERIMENT#京都国際舞台芸術祭 各地で芸術祭の開催が相次いでいる。地域や規模、扱うアートのジャンルなどはさまざまだが、必ず考えなければならないのは「フェスティバルと街(地域)との関係をいかに築いていくか」ということ。今年で5回目の開催となる「KYOTO EXPERIMENT(京都国際舞台芸術祭)」のプログラムディレクター橋裕介さんと、実行委員長の森山直人さんに、京都の街とフェスティバルの関係について話をうかがった。(聞き手・構成/長瀬千雅) —— 私は普段、東京で仕事をしているのですが、最近、「京都の演劇祭が面白いよ」と言う人に複数出会いまして。 橋 そうなんですか。 —— 今年こそ行こうと思っているのですが、その前にKYOT

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  • 現代美術のハードコアはじつは世界の「宝」である/東京国立近代美術館・主任研究員 保坂健二朗氏インタビュー - SYNODOS

    東京・竹橋の東京国立近代美術館で、『現代美術のハードコアはじつは世界の宝である展 ヤゲオ財団コレクションより』という、ちょっと変わったタイトルの展覧会が開かれている。ヤゲオ財団は、世界トップクラスの美術コレクションを持つ台湾の財団で、理事長のピエール・チェン氏は大手パッシブ(電子部品)メーカー、ヤゲオ・コーポレーションのCEOを務める実業家でもある。展では、約400点のコレクションから74点が展示される。特徴は、「美術史的価値」と「経済的価値」とを並行して提示しているところだ。そのような試みができるのは作品がどれもミュージアム・ピース(美術館に収められてしかるべき一級品)だからであるが、「なぜこの作品が何億円もするの?」という素朴な疑問を一緒に考えようとしてくれた展覧会は今までになかったような気がする。企画者である保坂健二朗さんに話を聞いた。(聞き手・構成/長瀬千雅) ―― ヤゲオ財団コ

    現代美術のハードコアはじつは世界の「宝」である/東京国立近代美術館・主任研究員 保坂健二朗氏インタビュー - SYNODOS
  • 和解だけが救いの形ではない――『聲の形』作者・大今良時氏の目指すもの/大今良時×荻上チキ - SYNODOS

    現在、『週刊少年マガジン』で連載中の漫画『聲の形』は、読み切りとして2011年の『別冊少年マガジン』に初めて掲載された際に、小学校を舞台に、いじめを受ける聴覚障害者のヒロインをけなげに描くことに対する批判も含め、読者から様々な反応が生まれた作品だ。「なにがそんなにヤバいのかまだよくわからない」と語る作者・大今良時氏。大今氏は『聲の形』で何を描こうとしているのか、学校生活をどのように過ごしていたのか、荻上チキがインタビューを行った。(構成/金子昂) 荻上 お会いできてうれしいです。『聲の形』は様々な読み方ができる優れた作品で、楽しんで読んでいます。特に、いじめの構造を端的に抉り出しているな、と思いました。多くのいじめ描写は、いじめっ子をわかりやすい悪者として描くことが多いんですが、いじめっこ/いじめられっ子というのは固定的なものでもないし、教室内の秩序の在り方によって、流動的に発生してしまう

    和解だけが救いの形ではない――『聲の形』作者・大今良時氏の目指すもの/大今良時×荻上チキ - SYNODOS
  • 『映画で学ぶ憲法』――アパルトヘイトの記憶が刻まれた南アフリカ憲法/江島晶子・志田陽子 - SYNODOS

    1996年南アフリカ憲法は、世界の憲法のなかでは新参者だが、それだけに斬新な内容をもつ。 たとえば、情報に対する権利、環境に対する権利(日国憲法中にはない)。他方、水に対する権利、住居に対する権利と、これまた生存権(25条)しかない日国憲法ではお目にかかれない具体的権利が存在する。なかでも白眉は、前文である(日国憲法の前文と比較してほしい)。 「我々南アフリカの人民は、過去の不正義を認め、この地で正義と自由のために苦難に耐えた人々を称え、この国を建国し、発展させるために働いた人々を尊敬し、南アフリカはそこに住む全ての人々に属して…いることを信じている。したがって、自由に選挙された我々の代表を通じて、共和国の最高法としての憲法を採択し、以下のことを実現する。過去の分断を解消し、民主的価値、社会的価値および基的人権に基づく社会を確立すること。政府は人民の意思に基づき、すべての市民が法に

    『映画で学ぶ憲法』――アパルトヘイトの記憶が刻まれた南アフリカ憲法/江島晶子・志田陽子 - SYNODOS
  • 落語における怪談とは/五街道雲助さんインタビュー - SYNODOS

    芸術分野で優れた業績を挙げた人に贈られる芸術選奨文部科学大臣賞を、落語家の五街道雲助さんが受賞した。これを記念して、8月15日のα-Synodos130+131号より、インタビューを転載する。(聞き手・構成/山菜々子) ―― 今回は、雲助師匠に落語における「怪談噺」についてお話伺えればと思います。雲助師匠といえば三遊亭圓朝(1839‐1900)作の怪談噺に積極的に取り組まれており、夏場は師匠の怪談を聞くために多くの方が集まります。落語といえば、笑える話ばかりのイメージが強いですが、怪談などの怖い話もあるんですよね。 そうですね。「落語」というと滑稽な「落し噺」を多くの人は想像しますが、「怪談噺」や「人情噺」と呼ばれるものもあります。 今の寄席は10日間の興行ですが、昔の寄席はだいたい一か月間も興行が続きました。どんな落し噺の名人でも、一か月連続で、お客を呼び続けるのは大変です。「今日はい

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  • 反ケインズ派マクロ経済学が着目したもの──フリードマンとルーカスと「予想」/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS

    反ケインズ派マクロ経済学が着目したもの──フリードマンとルーカスと「予想」 松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 経済 #フリードマン#合理的期待形成 さてこの連載では、国家が経済のことにいろいろ管理介入する1970年代までの体制が、80年代以降世界中で崩れている転換を、「転換X」と呼び、その正体は何だったのかを探っています。 それは「小さな政府」への転換だ──こう言って、企業が利潤をもとめて活動するのを自由にして、みんな競争させようという「新自由主義」や、それをマイルドにした「ブレア=クリントン=日民主党路線」が80年代以降今日に至るまでとられてきました。しかしそれは誤解だったというのが、この連載で言いたいことです。 そこで、70年代までのやり方が行き詰まった原因がどこにあって、それを解決するためにはどうしなければならないのか──それを、この転換を提唱した経済学者たちの言っ

    反ケインズ派マクロ経済学が着目したもの──フリードマンとルーカスと「予想」/松尾匡:連載『リスク・責任・決定、そして自由!』 - SYNODOS
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