もしもオリンピックに ブックアートの十種競技があれば 初代チャンピオンの大本命。 ヴェロニカ・シェパス(Veronika Schäpers)は、もっとすぐれたブックアーティストのひとり。もしも、ブックアートの総合力が測定できたら、コンセプトの立案、テキストの抽出、マテリアルの選択、レイアウトの塩梅、デザインの調子、印刷の冒険、製本の確かさ、その全ての項目で高いレベルにあり、総合力ではぶっちぎりの存在。そのスタイルは、正統派といえる。ドイツの詩人ドゥルス・グリューンバインやアメリカの小説家で思想家のヘンリー・ソロー、そして日本の小説家で詩人の多和田葉子など、古今東西の文筆家のことばに注目し、丹念に読み込んだテキストを手がかりに、前代未聞の書物を仕立てる。FRAGILE BOOKSは、アジア地域で彼女の作品を取りあつかう唯一のギャラリーです。 Veronika Schäpers(ヴェロニカ・シ