以下のような状況を考える。 線路を走るトロッコが制御不能となった。このままでは線路の先で作業する5人が為すすべもなく轢き殺され確実に死ぬ。 あなたは線路の分岐器の近くにいる。分岐器を操作し、トロッコの進路を変えれば、5人は死なない。 しかし別路線にも作業員が1人おり、路線を切り替えれば、やはりこの1人が確実に死ぬ。 で、どうする?という問題である。 主にこの問題は義務論と功利主義の対立によって捉えられるが、そこから得られる回答は、いずれも強い批判を免れず、どちらを選んでも袋小路である。 まずは、その一般的な二つのアプローチを見てみよう。 義務論によるアプローチ[編集] 義務論に基づくと、「何もせず、5人を犠牲にする」という回答が導かれる。これは、いかなる目的のためであっても、人の命を利用してはいけないという考えによるものである。 これは、自らの手を汚したくないがために、救えるはずの命を犠牲
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く