会社内で座ったままのパソコン作業は禁止――。生活用品大手のアイリスオーヤマ(仙台市)が今月中旬から、パソコンを立って使うための「スタンディングテーブル」の導入を始めた。働き方の見直しの一環で、社員の集中力を高め、よりよいアイデアを増やす狙いがある。 社員一人ひとりの席の隣に置かれたテーブルは、高さ100~115センチの3種類。原則として、パソコンはこのテーブルの上で使う決まりだ。 作業する時のひじの角度が90度になるくらいの高さで、そこにパソコンが置かれている。ヒールを履いた女性社員はまだ慣れていないのか、疲れをほぐすかのように足を揺らしていた。 ホーム開発部の佐藤耕平マネジャー(48)は、試験的に2カ月ほど前から始めた。立ちっぱなしだと疲れるため、その作業にパソコンが必要かを見極めるようになったという。連絡をメールから電話に変え、アイデアを練るときはネット検索をせずに、同僚と話したり自分