2020年東京五輪の出場を目指していたカヌー・スプリントの有力選手(32)が、年下のライバル選手(25)の飲料水に禁止薬物を混入してドーピング違反に陥れるという事件が起きた。国内では前例のない行為で、反ドーピング五輪に取り組む開催国の信頼や、東京五輪出場を目指す日本の競技者のイメージを失墜させた。 日本カヌー連盟などの調べに加害選手は、「20年東京五輪にカヤックフォア(4人乗り)で出場することを目指していたが、若手に抜かれて5番手になってしまった。このままでは東京五輪に出られないと思ってやった」と話しているという。 日本カヌー連盟は毎年、国際…