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movieと問題に関するmiruzouqのブックマーク (2)

  • 美しい飛翔の夢想、醜い戦争の現実 ――宮崎駿『風立ちぬ』について - 鳥籠ノ砂

    宮崎駿『風立ちぬ』が描く「飛行機」の表象は、美しい夢想と醜い現実の二律背反に置かれている。たとえば、カプローニとカストルプの対比を見てみよう。カプローニは世界的に著名な飛行機製作者のイタリア人であり、しばしば堀越二郎の夢のなかに現れる。そこで彼が語るのは、飛行機がもたらす美しい飛翔の夢想である。他方のカストルプは軽井沢に滞在するドイツ人であり、たまたま同宿の堀越二郎と里見菜穂子が交際するにあたって立会人となった。軽井沢で彼が語るのは、その飛行機がもたらすだろう醜い戦争の現実である。作における飛行機というモチーフは、カプローニ的夢想(美しい飛翔)とカストルプ的現実(醜い戦争)に引き裂かれているのだ。 この分裂を引き受けるのが、作の主人公・堀越二郎である。子供の頃から飛行機に憧れていた彼は、大学で航空工学を学びドイツへ留学したのち、航空技術者として数々の戦闘機を設計することとなる。説明的な

    美しい飛翔の夢想、醜い戦争の現実 ――宮崎駿『風立ちぬ』について - 鳥籠ノ砂
    miruzouq
    miruzouq 2015/07/20
    思いやりってなんだろう
  • 映画『風立ちぬ』のヒロインが「菜穂子」である理由

    宮崎駿氏の最新作『風立ちぬ』を見ました(以降は、ストーリー上の「ネタバレ」に触れている箇所もありますので、気になる方は映画を先にご覧になることをお勧めします)。 まず、零式戦闘機(通称「零戦」)の設計者である堀越二郎については、飛行機への思い一筋に生きた姿がアニメ一筋に生きた宮崎氏自身の生き方と重なって説得力がありました。戦争の問題については、控えめな表現ですが「国を滅ぼしてしまった」「(零戦は)一機も帰って来なかった」という台詞が全てを語っているように思います。 色々な議論が可能と思います。ですが、亡国に至った戦争は否定するが、資源の物量を技術力で補って究極の抑止力を目指した零戦開発の努力までは否定しないという宮崎氏の立場について、私は納得させられたということは申し上げておこうと思います。 ところで、この作品ですが、その堀越二郎の「零戦開発奮闘記」というストーリーに、堀辰雄の小説『風立ち

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