『ゲンロン戦記 「知の観客」をつくる』東浩紀 中公新書 2021.2.13読了 多くの方がこの本を紹介され、かつ絶賛されているため、私も気になり読んでみた。「ゲンロン」という思想誌や「ゲンロンカフェ」という企画が存在することは知っていたが何をやっているのかあまり知らなかった。ただ、大好きな川上未映子さんが写真に映っているのを目にして興味はあった。また東浩紀さんのことも、名前をよく目にする人気がある人なんだなというくらいの認識しかなかった。 だから、私が東さんの書いたものを読むのはこれが初めてだ。東さんが自ら創った「ゲンロン」という会社の10年間の軌跡がこの本にしたためられている。経営に携わる人にとって為になる本だと思うけれど、単純に読み物として、特に言論という文化的テーマに興味がある人にはおもしろく読めると思う。 ゲンロンはオンラインが主役だと思っていたけど、実はオフラインを大切にしていた