朝の通勤電車で読んでいて、思わず心がほっこり。幸せになりました。そうか、ぼくも「ラジオが好き」だったんだ。ラジオに救われたんだ。 不眠症だった学生時代、不遇の集金係だった見習い社員時代、先が見えない中小企業のオヤジ時代…ラジオを聴いての「泣き笑い」で一瞬だけでも悩みをリセットできたから、ここまでやってこれたのです。この本を読んで、そんな「ラジオの不思議な力」に気づかされました。手元のラジオに手を合わせたくなりました。 ラジオへの愛情いっぱいの本の著者、村上信夫さんは、アナウンサーでもパーソナリティでもなく「ラジオの世話人」だと思うのです。いつも投書してくれる一握りのリスナーから、静かに耳を傾けている数えきれないリスナーまで、いつも気配りしながら、言葉配りをしているのです。そして、時にはリスナーと同じ気持ちで感動して笑ったり、涙ぐんだりするのです。 村上信夫さんは、ラジオでも著書でも、出会っ