何となく、過去のフォーマットをコピペして作っていないか? 数字やデータを並べただけで満足していないか? 必要なのは次のアクションを生む文書だけ──これが一流企業の常識だ。 ミスやトラブルの報告書を作成するとき、詳細に知らせようとムダに長い文章を書いてはいないだろうか。しかし、情報量が多ければいいというのは安直。トヨタOBであり、現在はOJTソリューションズでトヨタ流問題解決メソッドの伝道師として活躍する白木政行氏は、こう教えてくれた。 「長い文章は報告者の主観的な思いが交じりがちで、かえって現状が把握しにくくなります。報告は、いつ、誰が、何を、どうしたのかという情報を、余計な装飾をせずに個条書きにする。経緯が複雑な場合は、フローチャートや画像で、視覚的にわかりやすくすればいいのです」 さらにトヨタ流には続きがある。トラブルやミスは起きたことを報告するだけでなく、二度と同じことを繰