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「テーマを絞ったほうがいいよ」というアドバイスはせっかくの意欲的な卒論をダメにしてしまうという趣旨の先日の記事をもう少し論理立てて書いてみようと思う。今回は逆から見てみよう。すなわち、つまらない卒論(あるいは修論)を書くにはどうしたらいいか、という観点から。 まず「この卒論はショボいなー」と思えてしまう原因から(「つまらないなー」ではない)。そうしたショボい卒論には、次の3つのパタンがあると思う。1.問いがショボい型2.手続きがショボい型3.結果がショボい型これだとちょっと漠然とし過ぎているので、もう少し分かりやすく言い換えると次のようになる。1' 「この卒論で明らかにしたいこと」の志が低い。どうでもいいことを問うている。2' 明らかにするための方法がずさん。例えば、いい加減なデータ処理や我田引水の理論の引用、支離滅裂な論理展開など。3' 分析などを通して得られた「結果」がそれほど「はっき
最近は最初に結論を書くのがマナーのようなので結論から。 1、コミュニケーション能力=理解する力+伝える力 2、社会(≒会社)が本当に要求しているのはコミュニケーション能力ではなく、事務能力 ではひとつめから。 コミュニケーション能力が何よりも大事と叫ばれて久しい。私もそう思って生きてきた。 にもかかわらず、相変わらずこの言葉は定義されていない。「コミュニケーション能力が重要⇒コミュニケーション能力という言葉が定義されていないので、この言説は曖昧です」というやりとりはネット上に散見される。 なので、本稿ではこの言葉を定義する。コミュニケーション能力=理解する力+伝える力。すなわち、相手の言いたいことを理解した上で、自分の伝えたいことをしっかり相手に伝える力。この2つが備わっていると、人間関係での苦労は減る。私がこれまで大勢見てきた「この人はコミュニケーション能力が高いなあ」という人は、この両
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